近畿ベスト4・智辯学園!乱打戦、1点差など多くの経験値を積んだ実りの秋を振り返る
1年生エース・西村王雅
秋季近畿大会も決勝進出の2校が決定した。共に1点差の僅差のゲームで智辯学園、履正社を破った大阪桐蔭と天理が決勝に勝ち上がった。
今回は惜しくも大阪桐蔭に準決勝で6対5で破れてしまったもののベスト4へ進出し、春の選抜出場へ大きく前進した智辯学園の戦歴を見ていきたい。
◆秋季近畿地区高等学校野球大会
準決勝 5vs6 大阪桐蔭
準々決勝 17vs13 智辯和歌山
1回戦 4vs2 神戸国際大附
◆秋季奈良県大会
決勝 7vs6 奈良大附
準決勝 13vs3 天理
準々決勝 10vs1 郡山
3回戦 11vs0 桜井
2回戦 14vs5 橿原
奈良県大会を制し、近畿大会でもベスト4に進出した智辯学園は様々な試合展開のゲームを勝ち上がってきた。奈良県大会では決勝までの4試合全てで二桁得点、さらに9点以上の点差をつけ、圧倒的な強さを見せつけた。奈良大附との決勝戦では点の取り合いを制し、この試合では1点差の僅差を試合を戦い抜き、奈良県の頂点に立った。
近畿大会ではどの試合も僅差の試合になり、神戸国際大附との1回戦ではロースコアのゲームを、智辯和歌山との準々決勝では打ち合いのハイスコアなゲームを戦い抜いた。ここまでの試合結果を見るだけでも智辯学園が様々な試合展開の試合を経験し、勝ち抜いてきたことがわかる。この経験はこれからの智辯学園にとっていい財産となることだろう。準決勝では大阪桐蔭に破れてしまったものの、1点差の好ゲームを展開した。
智辯学園は一年生トリオの活躍が目覚ましい。投手陣を引っ張るのは、小畠 一心と西村 王雅の一年生コンビだ。小畠は中学時代、U-15代表に選ばれた右の本格派で、西村はコンパクトなテークバックから常時130キロ前半から138キロのストレートを抜群の回転数で投げ込むため、なかなか捉えることができないだろう。左右の好投手を揃えていることが今年の智辯学園の強さと言えるだろう。
打線を引っ張るのは4番を打つ一年生の前川 右京だ。夏の大会から4番を打ち、多くのこと経験。均整が取れた構えからレベルスイングで、広角に打ち分ける打撃が特徴だ。
また1番打者として打線を牽引するだけではなく、主将としてチームをまとめる世代屈指の外野手・白石 陸。さらに3番に座る今﨑 圭秦ら2年生にも実力者が揃う智辯学園。近畿大会ベスト4入りし、選抜甲子園へ一歩前進したが、この秋に経験し、学んだことに磨きをかけ全国でも勝ち抜けるチームになることに期待したい。
◇4日の試合予定