橿原学院高等学校(奈良)
これからの橿原学院をも変える夏にしたい
■橿原学院はどんな学校?
奈良県橿原市にある橿原学院高等学校は1964年に開校した私立校。普通科と美術科の2つの学科が設置され、普通科には特進コースと標準コースが用意されている。野球部は昨秋の奈良大会で3位、今春はベスト8と安定して上位に進出している。
■橿原学院野球部の紹介
現在、野球部は3年生22名、2年生21名、1年生18名の計61名。上平 優人主将によると、今年のチームは「一人ひとりが自分の役割を理解して、プレーで表現できる選手が揃っています。守備からリズムが作れますし、全員が常に次の塁を狙って相手校にプレッシャーをかける機動力もあります」。また、室内練習場はないため、雨が降った時は昇降口のスペースを利用してスイングなどの練習を行っている。
集合写真(橿原学院)
■現チームに起こった出来事や試合で印象に残っていることは?
昨秋、チームが発足した際に部員全員で話し合いを行い「どんな壁にぶつかっても全員で協力して乗り越えよう。そして、絶対に甲子園に行こうと決意しました」と上平主将。冬のオフシーズンは「秋季大会で対戦した智弁学園との試合を思い出し、夏は絶対やり返すという気持ちと悔しさを持って冬を越えた」という。その智弁学園戦は8回までリードしていたもののホームランで同点にされると、9回に5失点して逆転負け。「夏は同じような展開の試合があっても、そこからまたひっくり返す力をつけて勝ちたい」と上平主将は雪辱を期している。
■橿原学院を引っ張る選手は?
渡邊 拓弥投手は安定した投球でピンチも粘り強く抑えてくれる頼れるエース。また、この夏は黒松 龍之介選手、國枝 正嗣選手、北川 司選手の活躍も見込まれている。そして、大きな声が出せる喜良 風大選手は、ピンチでもチャンスでもその大きな声を出すことで、流れを自分たちに引き寄せるのに貢献している。
■今夏への意気込み
上平主将は「秋は智弁学園、春は天理と対戦しましたが、まだ気持ちで負けている部分がありました。だから、夏はどんな場面でも気持ちで負けないように日々、つらい練習でも気持ちを強く持って取り組んでいます」と話す。そして、「悔いを残さないよう最後まで全員が支え合って自分たちの野球をし、甲子園という大きな舞台に立って、これからの橿原学院をも変えていくような夏にしたい」と抱負を語っている。
左から上平優人、國枝正嗣、黒松龍之介、(橿原学院)
「絶対に負けない」という強い気持ちは引けを取らない!
ここからは、國枝 正嗣選手(3年)と黒松 龍之介選手(3年)の二人の副主将にお話を伺います!
Q.夏へ向けての課題や強化したいところを教えてください。
國枝:秋季大会も春季大会も相手チームに精神面で圧倒されてしまった部分があったのが課題です。ただ、ピッチャーが安定して投げてくれているので、夏はどの打順からでもチャンスを作って、その好機に一本打てる打撃をしたいです。
黒松:投手は粘り強く、良いピッチングをしてくれています。だから、打者が打撃のレベルを上げ、少しでも投手を楽にしてあげたいです。
Q.ここまでを振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください!
國枝:冬練です。今までよりしんどいことをやってきましたし、つらい時にみんなで声を掛け合いながら、きついメニューにも前を向いてやってこれたことが思い出です。
黒松:1年生の時にみんなで合宿をしたことです。最初は完全に打ち解けていなかったのですが、合宿を終えた頃にはメンバーの仲がより一層深まっていました。
Q. 自分のここを見てほしいというところは?
國枝:スケールの大きい選手になって、プレーだけではなく気持ちでチームを引っ張るところです。
黒松:自分は守備が得意なので、球際に食らいついて諦めない姿を見てほしいです。
Q.このチームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところを教えてください。
國枝:自分のことだけでなく周囲の人にも気が使えますし、ゴミ拾いなど人が嫌がることができるところは他チームに負けません。
黒松:みんなの仲が良く、そのなかで切磋琢磨できているところです。どんな状況でも絶対に負けないという強い気持ちがあるところも他チームに引けを取りません。
Q. この夏はこんな夏にする!という意気込みをお願いします!
國枝:今までの橿原学院とはまったく違うチームになって、どの高校よりも長い夏にしたい!
黒松:この夏は、秋に負けた智弁学園、春に負けた天理。そして、その天理に勝った奈良大付を下して甲子園に行きます!
國枝選手、黒松選手、ありがとうございました!
[page_break:人生最高の思い出と、将来の自分の励みになる夏に!]練習の様子(橿原学院)
人生最高の思い出と、将来の自分の励みになる夏に!
谷車 竜矢監督にお話を伺いました!
Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされてきたのでしょうか?
秋の大会終了後に監督に就任させていただいたのですが、秋以降は「新しい橿原学院」をテーマにすべての面を点検し、一つひとつ細部までこだわって練習に取り組んできました。決して力のあるチームではありませんが、その力がないことを自覚し努力できることが強みです。
Q. 夏に向けて、どのようなチームになることを目指しているのでしょうか?
この夏は、昨秋と今春の悔しさを忘れずに最後の最後まで成長できる夏にしたいです。また、ベンチ外も含めて、本当の意味でチームが一つになり「圧倒的勝利」を掴みたいと思います。
Q. 最後に、夏に燃える3年生や部員たちにメッセージをお願いします!
2年半の集大成であることは当然ですが、多くの人に支えられて野球ができていることを改めて感じることのできる場です。ですから、その感謝を行動で示して人生最高の思い出を作り、将来の自分の励みにしてほしいと思います。
谷車 竜矢監督、そして橿原学院高校野球部の皆様、ありがとうございました!絶対負けないという強い気持ちで頑張ってください!
今年も大好評!
【僕らの熱い夏 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!