力の発信源
力の発信源2011年07月15日
力を伝えるこれは非常に大切なことです。トレーニングをしていて大きな負荷が上がらない「そんな大きな体して」とか言われている選手はいませんか。筋力がないのも原因の一つですが、うまく力を伝えきれていないことも考えられます。身体は、地面からパワーをもらい、それを伝えていく作業をしています。しかし、うまく上がらない原因としては、その作業ができていないことが考えられるのです。
つまり、地面から頂いたパワーを溜めてそれを身体の中心から出していくことが大切なのです。例えば、フィギアスケートのジャンプは小さくなり回りますし、相撲の突っ張りは、脇を締めて打ちますよね。野球も一緒ですバッティングの時に脇を入れて、身体の近くをバットが通り打ちますよね。
1.パワーは身体(軸)の中心から出していく
[mobile]
※詳しい解説イメージはPCからご覧ください。
[/mobile]
[pc]
【図1】 |
[/pc]
そうなのですパワーは身体(軸)の中心から出していくと強く出るのです。押し相撲をすると分かりやすいでしょう。【図1参照】トレーニングをするときも意識してもらいたいので、大きな動きになっていないか、ダンベル(バーベル)の動く位置を確認するのです。トレーニングで出てしまう癖があれば、バッティングやピッチングにも出てしまいます。
2.メディシンスローとピッチング
[mobile]
※詳しい解説イメージはPCからご覧ください。
[/mobile]
[pc]
【図2】 |
【図3】 |
【図4】 |
【図5】 |
[/pc]
上記の写真にも出ています。メディシンボールで背中を使いすぎて大きく投げているとその癖がつき、ピッチングの時も背中がリードし過ぎてしまうのです。【図2,3参照】注意してみてみましょう。トレーニングが野球につながるという意識を持つことは非常に大切です。よく監督さんなどの指導者から「トレーニングは野球につながっている」というのは、こういう意味もあるのです。
意識してやってみましょう。
もう一つ、力についての話をします。力を出すには、しっかり足で踏ん張り、軸がぶれないことが大事です。(以前にも話しましたが)力の発信源である身体の中心がぶれてしまうと力の方向が定まりません。
力を頂き、それを出したい方向に力を発信させる。だから、下半身・体幹・上半身のトレーニングを行い、だるま落としのように安定した身体(軸)を作ることが大切なのです。【図4,5参照】駒と比べてください。安定感が違いますよね。
力の発信源に力を溜め、出したい方向に出す。これを参考にしてみてください。
(文=保田 貴史)