シンスプリントになりやすい選手の特徴

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2020.12.22

フォームによっては着地のたびに脛にひずみが生じ、痛みを覚えることがある

 オフシーズンになると基礎体力づくりの一環としてランニングを取り入れるチームが多くなりますが、オーバーワークによる脛(すね)の痛みを訴える選手も多くなる傾向にあります。 

 皆さんはシンスプリントという言葉を聞いたことはあるでしょうか。これは練習量の増加などによって生じる骨膜の炎症や、脛の痛みの総称をさします。

 シンスプリントはスポーツ中の動作の中でも、特に跳躍や切り返し動作、急激な減速動作などによって引き起こされることが多く、ランニング動作においても繰り返し着地の衝撃を受けることで脛に負担がかかって痛みを感じるようになります。

 しばらく安静状態を保ったり、運動強度を落としたりすることで改善することも多いのですが、通常練習を再開するとまた痛みが再発する…といったようにたびたび悩まされることも多く、オーバーワークとともにシンスプリントを発生させる要因を特定し、改善する必要があります。

 シンスプリントになりやすい選手の特徴を挙げておきます。

1)扁平足の人
 足裏のアーチ(いわゆる土踏まず)は着地によって地面から受ける衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしています。足裏アーチが落ちた扁平足の人は地面からの衝撃がダイレクトに伝わるため、シンスプリントになりやすいといわれています。

2)ランニングフォームに問題がある人
 着地時につま先と膝の方向にズレが生じていると、そのズレを矯正しようとして足首がムリに正しい姿勢に戻そうとするため、その間をつなぐすねの部分に大きな負担がかかりやすくなって痛みを生じやすくなります。また足首は踵にある骨(踵骨)とその上にのっている骨(距骨)との間にある距骨下関節でもバランスをとろうとするため、こうした足首の動きが大きくなるとやはりすねの部分が痛くなります。

3)脛やふくらはぎの筋肉が硬い人
 下腿部分の筋肉の柔軟性が低下していると、筋肉が付着する骨に牽引ストレス(引っ張られる力)がかかり、痛みの原因になります。脛やふくらはぎのストレッチはこうした牽引ストレスを和らげる効果が期待できます。

4)急に体重が増えた人
 体づくりのために増量をしている選手も多いと思いますが、急激に体重を増やした時にその体重を支えるだけの筋力が不足していると、脛に負担がかかって痛みを引き起こすことがあります。体重を増やすときは1ヶ月に1~2kgを目安とし、増量と並行して下肢の筋力トレーニングを行うことが大切です。

 脛の痛みを感じる時は安静、患部へのRICE処置などの初期対応とともに、オーバーワークの見直しや、これらの要因を改善するようにしましょう。

文:西村 典子
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