北信越地区OBでは金メダリストのオリックス吉田正らが活躍
夏の甲子園が2年ぶりに開幕した。全49校が深紅の大優勝旗を目指して熱戦を繰り広げることだろう。出場する全49校からは多くのNPBプレーヤーが誕生している。そのなかで代表的なOBや今シーズンも現役でプレーしている選手はどれだけいるのだろうか。各地区ごとに振り返ってみたい。
北信越地区は日本文理(新潟)、松商学園(長野)、高岡商(富山)、小松大谷(石川)、敦賀気比(福井)の5校が出場している。
日本文理では飯塚 悟史(DeNA)と鈴木 裕太(ヤクルト)の両右腕が現役でプレーしている。しかし今シーズンはここまで一軍での出場がない。飯塚は二軍で19試合(先発1試合)に登板し防御率3.90の内容。後半戦では一軍の戦力となりたいところ。一方の鈴木は今年が高卒3年目。まずは一軍デビューをつかみ取りたい。
松商学園は直江 大輔(巨人)の母校。直江はプロ初勝利こそ挙げていないが、初セーブを先にマーク。2試合の登板で防御率1.59と好成績を残している。侍ジャパンとの強化試合では5回1失点と存在感を見せており、後半戦での先発ローテーション入が期待されている。
小松大谷OBとしては、育成契約の喜多 隆介(巨人)が支配下登録を目指し、汗を流している。ルーキーながら二軍では42試合に出場し打率.224(98打数22安打)、1本塁打とまずまずの内容。支配下登録期限となる8月末までの猛アピールが求められる。
福井の雄・敦賀気比出身では、内海 哲也(西武)や吉田 正尚(オリックス)をはじめ10人(育成契約含む)の選手がNPBでプレーしている。なかでも吉田 正は日本代表としてオリンピックの金メダルに貢献。後半戦も変わらぬ活躍が期待される。
ベテランの内海はここまで2試合の登板で1勝0敗、防御率7.71の内容。今シーズン初登板となった6月3日の巨人戦では2回3失点と苦しむも、翌週のDeNA戦では5回3失点とまずまずの内容だった。後半戦でも先発の機会はありそうだ。
今シーズンから支配下登録に返り咲いた山崎 颯一郎(オリックス)は、5月に一軍初登板を果たし1回無失点と結果を出す。その後、7月に与えられた初先発のチャンスでは5回無失点、被安打3の好投で初勝利をマーク。二軍でも好投しており、190センチの長身右腕が先発ローテーション争いに加わりそうだ。
高岡商は紺田 敏正(日本ハム)が2012年に現役を引退してからNPBプレーヤーは不在となっている。
【北信越地区の出場校OB】
※2021年シーズンNPBもしくはMLB所属
・日本文理(新潟)
飯塚 悟史(日本文理→2014年DeNA7位)
鈴木 裕太(日本文理→2018年ヤクルト6位)
・松商学園(長野)
直江 大輔(松商学園→2018年巨人3位)
・高岡商(富山)
なし
・小松大谷(石川)
喜多 隆介(小松大谷→京都先端科学大→2020年巨人育成2位)
・敦賀気比(福井)
内海 哲也(敦賀気比→東京ガス→2003年巨人自由枠)※現在は西武
山田 修義(敦賀気比→2009年オリックス3位)
吉田 正尚(敦賀気比→青山学院大→2015年オリックス1位)
平沼 翔太(敦賀気比→2015年日本ハム4位)
西川 龍馬(敦賀気比→王子→2015年広島5位)
山崎 颯一郎(敦賀気比→2016年オリックス6位)
黒田 響生(敦賀気比→2018年巨人育成4位)
木下 元秀(敦賀気比→2019年広島育成2位)
長谷川 信哉(敦賀気比→2020年西武育成2位)
笠島 尚樹(敦賀気比→2020年巨人育成3位)