中日の高卒3年目・根尾 昂大阪桐蔭高)が首脳陣に向けて猛アピールしている。今春季キャンプは一軍スタートを勝ち取ると、2月25日時点で練習試合7試合に出場し打率.318(22打数7安打)と好調だ。

 昨シーズンは一軍で9試合の出場だったが、遊撃での出場は途中出場を含め1試合もなく、すべて二塁と外野での出場だった。しかし今シーズンは、「遊撃一本」での出場を掲げており、正遊撃手の京田陽太に真っ向勝負を挑んでいる。

 中日の高卒野手を振り返ってみると、早い段階で主力となりえるケースは多くない。現在主力として活躍する高橋 周平東海大甲府高)は、ルーキーイヤーから41試合に出場していたものの、その後は伸び悩み初めて100試合以上に出場したのは7年目のことだった。

 根尾と同じくドラフト1位入団の平田 良介大阪桐蔭高)と堂上 直倫愛工大名電高)も、6年目に初めて100試合を超えた。また福田 永将横浜高)は12年目である。

 OBに目を向けてみると、一軍内野守備走塁コーチを務める荒木 雅博(熊本工高)も6年目に初めて111試合に出場。規定打席には届かなかったが、打率.338(272打数92安打)と結果を残し、この年を境にレギュラーへと定着している。

 2000年代の中日を支えた森野 将彦(東海大相模高)に至っては、100試合出場を初めて達成したのが9年目だった。ルーキーイヤーに13試合に出場初本塁打も記録していながら、2年目と3年目は一軍出場がなかった。それから徐々に出場機会を増やし、チームに欠かせない選手へと成長していったのである。

 中日で主力となった高卒の野手で高卒3年目以内に100試合以上に出場したのは、1989年ドラフト6位入団の種田 仁(上宮高)までさかのぼる。種田は2年目に107試合の出場で打率.272(298打数81安打)と結果を残し、レギュラーに定着した。それ以降、高卒3年目以内で100試合以上に出場した選手はひとりもいない。

 他球団を見ると村上 宗隆九州学院高→ヤクルト)や安田 尚憲履正社高→ロッテ)が2年目、3年目で規定打席に到達している。シーズンを戦える体力と技術が伴えば、高卒の選手でも早い段階で一軍の主力となることは決して不可能ではない。

 はたして根尾は今シーズン100試合以上の出場機会を勝ち取ることができるだろうか。

(記事:勝田 聡)