セ・リーグ新人王候補筆頭の森下暢仁(大分商出身)が受賞した場合に覚えておきたい「○年ぶり」と「史上初」
森下 暢仁選手(大分商出身)
12月17日(木)、日本プロ野球機構はプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」を開催する。
今回は候補選手の出身高校、出身大学を絡めながら、紹介をしていきたい。
まずはセ・リーグ新人王候補筆頭の森下 暢仁(大分商出身)だ。18試合 10勝3敗 122.2回 124奪三振 防御率1.91と文句つけようがない成績だ。
大分商出身の選手としては2017年の源田 壮亮(埼玉西武)以来の受賞。
カープ選手としては2014年の大瀬良 大地(長崎日大出身)、明治大としては2012年の野村 祐輔(広島広陵出身)以来の快挙だ。
さらに侍ジャパンがスタートした2013年からU-18代表経験者で新人王を獲得するのは史上初である。
防御率1点台を残した先発投手の受賞は、野村以来、8年ぶり。さらに1点台で、10勝をあげた投手では、1976年の南海・藤田 学(南宇和出身)以来で、44年ぶりの快挙。
掘り下げれば森下の年ぶりはいくつも出てくる。現在のプロ野球は投手のスピード、野手の対応力、パワーも格段に上がり、前評判が高かった大型ルーキー投手が通用しない時代になってきている。
それでも森下は明治大時代と変わらず、圧倒的な投球で勝ち星を重ねた。
来年も2年連続二桁勝利を狙えるパフォーマンスを発揮することを期待したい。
(記事=河嶋 宗一)