ドラフト7位でも侮れない!なぜ東北楽天・水上桂(明石商)はどのチームでも首脳陣に信頼されるのか?
水上桂(明石商出身)
昨年の東北楽天7位の水上桂(明石商出身)はじわじわと存在感を示している。
3月下旬からの練習試合では、スタメンマスクで出場する試合も続き、26日の紅白戦でも適時二塁打を放ち、好リード、しぶとい打撃を見せ、評価を上げている。
プロ入りのきっかけは高校日本代表に選ばれ、ワールドカップに出場。プロを目指すチームメイトに刺激を受け、もともと大学進学だったが、進路希望をかえてプロ志望。狭間監督に猛反対をされたが、それでもプロ入りの意志は固く、プロ志望届けを提出。ドラフト7位で指名を受け、支配下登録選手としてスタートを切るようになった。
水上はどのチームでも指導者から信頼される要素は備えている。まず技術面についてはフレーミング技術が高く、投手からすれば投げやすく、ストライクを呼び込みやすいキャッチングができること。更にスローイング面では1.9秒台のスローイングは正確性が高く、刺せるスローイングを兼ね備えていること。
また明石商は徹底としたデータ分析を行い、水上は大会期間中、練習が終われば、連日、相手校のビデオを数時間を見ていた。水上は昨年のインタビュー取材で「とてもつらい日々でしたが、それでも慣れていくと、相手の弱点、相手の監督さんの考えがわかるようになって、役に立ちました」と有益なものだったと語る。こうした習慣が捕手・水上を作り上げ、高校日本代表では正捕手を任されるまでとなった。
プロの捕手というのは様々なことを想定して瞬時に状況判断をくださなければならない。高校野球と比較してもその情報量は膨大。だが、水上はその準備を高校時代から行っていたことは、大きなアドバンテージだろう。
ドラフト7位からのスタートとはいえ、掘り出し物として評価される時期が訪れることだろう。
東北楽天ファンは今から水上の成長に注目していただきたい。
(記事=河嶋 宗一)
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