佐々木朗希、黒川史陽、小園海斗…高卒2年目までの若手で一軍に抜擢されたのは?
左から小園海斗(報徳学園-広島)、根尾昂(大阪桐蔭-中日) ※写真共同通信
2月1日から始まる春季キャンプに先駆け、各球団から一軍、二軍の振り分けが発表されている。そのなかで注目となるのは新人や若手選手たちだろう。さて、今回は春季キャンプで一軍(またはそれに相当するクラス)に抜擢された高卒1年目、2年目の若手選手をまとめてみた。
まずは高卒1年目の選手たち。いわゆるルーキーからは佐々木朗希(ロッテ)、横山 陸人(千葉ロッテ)、黒川史陽(楽天)の3人が一軍スタートとなっている。佐々木は吉井理人投手コーチとともに、二人三脚で投球フォームを固めることが目的。練習試合や対外試合といった実戦での登板機会が設けられるかは今のところ未定となっている。
一方の黒川は西巻賢二(現・ロッテ)以来、チームでは2年ぶりの高卒野手による一軍スタートとなった。石井一久GMによると、一軍選手を間近で見て、プロのレベルを体感することが目的とのこと。キャンプ後半からは二軍に合流することも決まっている。
高卒2年目の選手たちを見ると、2018年のドラフトで1位指名を受けた根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、小園海斗(広島)、太田椋(オリックス)の4人は一軍スタートを勝ち取った。一方で吉田輝星(日本ハム)は二軍スタートとなっている。
吉田が二軍スタートとなるなか、日本ハムで高卒2年目ながら一軍スタートを勝ち取ったのが万波中正だ。一発が魅力の右の長距離砲候補が、初めて一軍からスタートする。チームの外野は激戦区だが、どこまでアピールできるか注目だ。
ロッテからは藤原だけでなく、古谷拓郎と土居豪人と高卒2年目の2人の投手も一軍に抜擢された。ともに一軍での出場経験はない。このキャンプを足がかりに一軍切符を掴みたいところ。
セ・リーグ連覇を狙う巨人は戸郷翔征を抜擢した。昨シーズン終盤から、ポストシーズンにかけ一軍で起用された若き右腕が、今年は開幕ローテーションを狙う。
最下位のヤクルトからは濱田太貴が一軍スタートを勝ち取った。昨シーズンは終盤戦に「1番・右翼」でスタメンデビューを果たしているが、今年は開幕一軍を狙う。
今年は高卒1年目のルーキーが2人、2年目からは9人が一軍スタートとなった。はたしてチームの未来を担う若武者達は開幕一軍の切符を掴むことができるだろうか。
【春季キャンプ一軍スタートの選手】
<高卒1年目>
佐々木朗希(ロッテ/投手)
横山陸人(ロッテ/投手)
黒川史陽(楽天/内野手)
<高卒2年目>
古谷拓郎(ロッテ/投手)
土居豪人(ロッテ/投手)
戸郷翔征(巨人/投手)
太田椋(オリックス/内野手)
小園海斗(広島/内野手)
根尾昂(中日/内野手)
藤原恭大(ロッテ/外野手)
万波中正(日本ハム/外野手)
濱田太貴(ヤクルト/外野手)
(文=勝田 聡)
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