コロナウイルス感染拡大の影響で、中止が発表された今年の選抜甲子園。
 「選抜ショック」がいまだに癒えぬファンも多いが、今回はちょうど1年前の3月28日の第91回選抜高等学校野球大会を振り返っていく。

 2019年3月28日の選抜甲子園は大会6日目を迎え、智辯和歌山(和歌山)と熊本西(熊本)、高松商(香川)と市立和歌山(和歌山)、習志野(千葉)と星稜(石川)の3つのカードが行われた。

 第1試合の智辯和歌山熊本西の試合は、智辯和歌山打線の強力さが際立つ試合となった。
 黒川 史陽(現東北楽天)、東妻 純平(現横浜DeNA)など、強打者が揃っていた智辯和歌山。2回裏に先制点を許したものの、直後の3回表に4連打を集めて4得点。すぐさま逆転に成功すると、その後も4回に東妻の本塁打を含む6安打7得点の猛攻で点差を一気に突き放した。
 試合は13対2で智辯和歌山が勝利し、強打を印象づける試合となった。

 また第2試合では、市立和歌山と好投手・香川 卓摩(現JFE西日本)を擁する高松商が対戦。
 試合は、香川の先発を回避した高松商に、市立和歌山打線が襲いかかり序盤から得点を重ねる。高松商は、4回途中で5失点を喫した中塚 公晴をマウンドから降ろし、満を持して香川を送ったが時すでに遅し。市立和歌山が6対2で高松商を下して、2回戦を突破した。

 そして第3試合では、奥川 恭伸(ヤクルト)を擁する星稜習志野の注目の一戦が行われた。
 初戦の履正社戦で17奪三振を奪う好投を見せた奥川に対して、習志野は序盤に先制点を許す苦しい立ち上がりとなる。だが、4回に竹縄 俊希のタイムリーで同転に追いつくと、7回には相手のミスから逆転に成功。そして9回には、8番の兼子 将太朗がレフトスタンドへの本塁打を放ち、点差を2点に広げる。
 好投手・奥川を習志野が巧みな野球で攻略し、準々決勝進出を決めた。

 この日、戦った選手の中からは、奥川、山瀬 慎之助(巨人)黒川、東妻の4名がプロ入りする。
 その他にも、早稲田大進学の飯塚 脩人も活躍を見せ、逸材が目白押しの大会6日目であった。

(記事=栗崎 祐太朗)

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