夏の甲子園6本塁打のスラッガー・中村奨成が猛アピール 村上ら同世代のスラッガーと比較すると
中村 奨成捕手(広島広陵出身)
広島の高卒5年目・中村 奨成捕手(広島広陵出身)が開幕1軍へ向けて着々とアピールを続けている。
25日の紅白戦でスタメン出場を果たすと、勝ち越しの一打を放つなど、存在感をアピール。開幕1軍入りに向けて、また1歩前進した。
2017年の夏は甲子園で新記録となる1大会6本塁打を記録したことで、大きく注目を集めるようになった強打の捕手だが、プロ4年間を終えて1軍での通算2本塁打という結果。聖地を沸かせたような豪快な打撃の実力は、ほんの一部しか見せられていないのが現状だ。
2017年の「清宮世代」では、ロッテ・安田 尚憲内野手(履正社出身)、日本ハム・清宮 幸太郎内野手(早稲田実業出身)、ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)と中村奨の4人が注目されたが、ここで同級生スラッガーと4年間の成績を見比べても、中村奨がここまで苦戦を強いられているのが見えてくる。
<中村 奨成>
43試合出場 打率.263(57打数15安打)
2本塁打 5打点 長打率.421 出塁率.354 OPS.775
<清宮 幸太郎>
230試合出場 打率.198(636打数126安打)
21本塁打 73打点 長打率.344 出塁率.284 OPS.626
<安田 尚憲>
245試合出場 打率.226(797打数180安打)
15本塁打 116打点 長打率.335 出塁率.320 OPS.655
<村上 宗隆>
412試合出場 打率.268(1447打数388安打)
104本塁打 296打点 長打率.540 出塁率.386 OPS.926
村上は頭1つ抜けている結果だが、清宮と安田も含めて3人は高校時代のように上手くいっていない。清宮、そして安田はともに自主トレをして汗を流したが、今もなお打開すべくもがいている。
中村奨も3人に遅れまいと実戦で結果を残してアピールを続けている。この調子で1軍の座をつかめるか。今後も活躍から目が離せない。
(記事:田中 裕毅)