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第96回 オリックスバファローズ T-岡田選手2012年05月31日

 2010年、入団5年目のシーズンに33本塁打を放ち、本塁打王に輝いたT―岡田選手。しかし、翌2011年は思うような結果が残せず、本塁打数は16にとどまった。これまで、ノンステップ打法で長打を量産してきたT-岡田選手も、昨年から今年にかけて、もう一つ大きな壁を乗り越えようとしている。
今回は、そんなT-岡田選手が、自分自身の課題にどう向き合い、どんな意識で取り組んでいるのかをお伺いしました。最後に、夏の地方大会間近の球児の皆さんへメッセージもいただきました。

【目次】
[1]調子が悪い時に、どう修正できるのか?
[2]自分に合う打法を見つけるために

調子が悪い時に、どう修正できるのか?

"実践することが大事"

――まず、去年から今シーズンにかけて、自分自身で感じている課題というのはありますか?

T-岡田選手(以下「T-岡田」)  やっぱりバッティングというのは、『もうこれで完成』というのが無いのでね。今の僕はノンステップをやめて、ステップして打っていますし、バッティングの課題である『確実性の向上』というのは、野球をやっているうちは常にある課題ですね。

――では、プロ入り1年目からの4年間で、最も壁を感じたこととは?

「T-岡田」  一番最初に感じたのは、スピードと変化球への対応力でした。
 ただ、その辺は試合に出て経験しないと克服できないもの。そこで僕は試合では、打席の中で自分が感じたことをどう修正できるか?そこを意識しながらやってきました。
 例えば、ファールを打ったとして、その時『自分が遅れているな』と思ったら、打席の立つ位置を変えてみたり、自分の中で少しポイントを前にしたり、バッドを短く持ったり。打席の中で、自分自身で感じることは何かしらあると思うので、課題を克服していくためには、そういう考えを持って練習でも試合でも、実践することが大事なんじゃないかなと思います。

――T-岡田選手は、高校(履正社)時代にもそういったことが自ら出来る選手だったのでしょうか?

「T-岡田」  高校時代は、そんなに球を速いと感じたことは無かったのですが、なかなか自分のタイミングで自分のスイングをするというのが難しかったので、打席では『自分の良いスイングをする』というのを常に考えていました。
 練習では、例えばティーバッティングであっても、マシンが投げる球であっても、人が投げる球であっても、一球一球しっかり意識を持ってやらないと悪い癖がすぐついてしまうので、一球に対する意識の持ち方を大切にしていました。

――T-岡田選手にとっての『良くないとき』というのは?

「T-岡田」  やっぱり調子が良い時はホームランを打てますし、何でも打てるような感じはあったんですけど、悪い時にはボールを捉えられなくなる。
 そこを修正するためには、良い時のビデオをみたり、自分の良い状態の時のチェックポイントを覚えておいて、悪いときにはそれがクリア出来るような練習をしたり。自分のいい状態のポイントを自分で分かっておくということは、とても重要だと思います。

――T―岡田選手のチェックポイントというのは?

「T-岡田」  自分の『間』をしっかり取るために、僕は右手の使い方をフリーバッティングではパーツごとに確認してから打席に入ります。あとは下半身の意識ですね。
 僕は右の腰がボールに向かっていくというか、右の腰で打ちにいくという感覚があります。また、左手であれば、僕はどちらかというと押し込むバッターなので、左肘が打ちにいくときにお腹の前を通るのじゃなくて、胸の前を通るイメージ。僅かな違いなんですけど、そういったことなどがチェックポイントになってきますね。
 ただ、高校の時はそういったポイントというよりも、バランスやタイミングが主でしたね。不調になるときは、僕はどちらかというと腰で打ちにいけずに、体が開いてしまっていたので。高校時代、家で素振りをするときも、自分の『間』を意識して、下半身と上半身のバランスなど、その辺りを意識してやっていました。

【次のページ】 .自分に合う打法を見つけるために

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プロフィール

T-岡田
T-岡田
  • 生年月日:1988年02月09日
  • 出身地:大阪府吹田市
  • 履正社高等学校
  • 中学時代は箕面スカイラークに所属。履正社高等学校に入学後、1年夏から4番を打ち、猛打を武器にチームの要を担う。甲子園出場は果たせなかったものの高校通算55本塁打を記録し、「浪速のゴジラ」として注目を集めた。大阪桐蔭の平田良介、辻内崇伸、鶴直人ともに浪速の四天王と呼ばれた。
  • 05年のドラフト会議にて1巡目指名でオリックス・バファローズに入団。負傷や降格に見舞われながらも復帰を果たし、10年には王貞治以来48年ぶりの22歳での本塁打王を獲得するなど、これからの活躍がますます期待されるプレイヤー。
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