第31回横浜べイスターズ 工藤 公康選手(前編) 2009年04月18日


第31回独占インタビューは今年でプロ28年目を迎える工藤選手です。

工藤選手は「考える力こそ最強の武器」とおっしゃっています。

普段からどんな事を考えながら野球をしているのか?独占インタビューしてきました。


野球を始めた時から考えてプレーしていた

スタッフ(以下「ス」) 著書の中で「考える力」について語られていますが、工藤さんにとって考えるということはどういうことなのですか?

工藤選手(以下「工」) 「考える」とは、たとえば野球を始めて外野手や内野手やピッチャーをどれかやる上で、「どうやったらボールを遠くに投げられるか?」などを考える事です。

僕は野球が嫌いだったので、より少ない時間で上手くなりたかった。覚えた時間の残りは遊びに使おうと思っていました。だから、いかに楽にボールを遠くに投げられるかということを考えていましたね。。

小学生、中学生は(遠くに投げられる)力がないですから、どうしたら上手く体を使って投げられるか。プロの選手の投げ方やその解説を見て、プロの選手は体をこう使っていると知って、自分で試してみる。そこで、感覚的に自分に合うかどうかを考えていました。

例えば「この人は背筋が強いからこういう投げ方ができる」とか、「あの人は下半身が強いからできる」とか、「あの人は上半身の力があるからあん

な投げ方ができる」とか、そういった解説を見ながら、今、自分の背筋は強くはないけれど、その人が元から背筋が強くてそういう投げ方を身につけたわけではなく、そういう投げ方をしているから背筋がついたのだから、こういう投げ方をすればどの筋肉が強くなる、という漠然とした考えの中で、「自分だったらどうするか」を考えていましたね。

そして、シャドーピッチングをしながら、どこが似ているのだろう、似せるにはどういう使いかたをすればいいんだろう、自分に合うのだろう、を考えました。

 ということは、少年時代は仮説をたてながら、実行していったわけですね。

 そうですね。

 解説者の解説と違うことを発見した事もあるのでは?

 はい、解説者が考えていることに対して違いを感じた時は、自分の感覚に従う時もありました。今なら、当然自分がやっていて力の流れというものがあるし、それをどうやって最終的に集約していくかが、わかるのですが、その時は何となく考えていましたね。つまり、力で投げるのではなく、力を使わずに楽に投げる、嫌いな野球だけに楽にいい球を投げたい。楽に速い球が投げたい。そういうところから、力の使い方を考えました。

 野球嫌いの副産物ですね。「考える」ということが習慣としてあったのですね。 

 習慣としてあったわけではなく、そうすることが良いと思っていました。僕は小学生の時は人に教わるということが嫌いでした。やんちゃ坊主だったということもあったし、負けず嫌いでした。自分で何とかしてやろうという気持ちがありましたね。 

 もともと、自分で考え行動するという部分があった。 

 そうですね、自立ではないですが、幼い頃からの環境がそういう性格を作ったのかもしれないですね。しつけじゃないのですが、早くから自分でものを考えることが身に付いたんだと思います。 

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