目次

[1]「速い球を投げること、遠くに飛ばすことに自信」
[2]納得いかなかったセンバツ舞台


 3年連続のセンバツ出場が有力な天理で不動の4番に座っている内藤 大翔内野手(2年)。昨年のセンバツでは全試合で3番スタメン出場を果たし、昨秋の公式戦では8試合で打率.433、2本塁打、10打点の活躍を見せた。天理の4番になるまでを振り返る。

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「速い球を投げること、遠くに飛ばすことに自信」



内藤 大翔(天理)

 内藤が生まれ育ったのは福岡県福岡市。父の就行さんは鹿島アントラーズなどで活躍した元Jリーガーで、現在はJ3のテゲバジャーロ宮崎でアカデミー真摯コーディネーターを務めている。

 物心ついた頃から身の回りにはサッカーボールがあり、自然とサッカーを始める環境にあったが、小学1年生の時に地元のソフトボールチームに入り、野球の道へと進んだ。

 中学に進むと同時に、家族の仕事の都合で奈良県生駒市に引っ越し、生駒ボーイズに入団。第49回日本少年野球春季全国大会に出場した実績があり、「速い球を投げることと、遠くに飛ばすことは自信がありました」と自身の中学時代を振り返る。

 生駒ボーイズの1学年上には昨年の天理で4番を打っていた瀬 千皓外野手(3年)がいた。「奈良に住んでいたこともあって、天理の試合を見る機会があって、天理で野球がしたいと思ったのと、生駒ボーイズで1つ上の瀨さんが活躍されているのを見て、その人の下でやりたいと思ったのも理由の一つです」と1年秋からレギュラーを獲得していた先輩の活躍にも影響され、天理への進学を決めた。

 入学直後は慣れない寮生活に苦戦したこともあったそうだが、持ち味の打撃をアピールして1年秋にレギュラーを獲得。近畿大会8強ながらセンバツの出場権を手にした。

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