第1174回 柵木 和陽(岡崎工)はいかにして、愛知公立校注目度ナンバーワン左腕に成り得たのか?2020年06月20日

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【目次】
[1]フィールディング、牽制を鍛えたことが飛躍のきっかけに
[2]愛知県選抜でハイレベルな左腕を間近でみて、気持ちをさらに高めるう

  球国・愛知に楽しみな投手がいる。その名は岡崎工柵木 和陽(ませき)だ。166センチ62キロと小柄な体型だが、最速140キロを計測する速球を武器にする左腕だ。

 昨秋は愛知産大三河豊橋中央西尾東といった三河地区の強豪が揃った「第141回 中日旗争奪 全三河高校野球大会(以下 西三河大会)」で準優勝を収めた。昨秋の好投を評価され、12月には愛知県選抜として、台湾遠征も経験。こうした活躍から愛知県内の指導者の評価、メディア関係者からも評価も高くなっており、愛知県の展望について聞くと、公立校の注目投手ではまず柵木の名前が上がる。

 そんな柵木の歩みと夏へ向けての意気込みについて紹介をしていきたい。

フィールディング、牽制を鍛えたことが飛躍のきっかけに



守備練習をする柵木

 野球をはじめた時からきらめく才能を持った投手だったわけではない。高校2年間で一気に投手として才能を伸ばし、注目投手に成長するまでに至った。

 小学校2年の時、野球をはじめ、六ツ美北中学校では投手・一塁手と兼任。岡崎県の選抜チームを目指していたが、惜しくも選抜を逃し、涙をのんでいた。

 そして岡崎工に進んだ理由について、「まず自分の自宅から近かったこと。そしてグラウンド環境ですね」

  柵木が話すように、岡崎工は1974年、1976年に選抜甲子園に出場しており、それを機に専用球場が完成し、現在も地区予選で使用がされるほど恵まれた環境にある。

 平松監督は豊田工で指揮を執っていた時、柵木の1年時を見ている。「まだコントロール悪かったですが、ボールは速く、身体ができればと楽しみだと感じました」

 その後、少しずつ登板機会が増えていったが、柵木が投手としての大きくレベルアップするきっかけが2年春の春季大会西三河地区 二次トーナメント 決勝トーナメントだった。この大会で強豪・愛知産大三河と対戦し、2対13と5回コールド負けを喫してしまう。

 この試合、打ち込まれたのではなく、かなり走られ、全く自分の投球ができなかった。そして4月に岡崎工の監督に就任した平松監督は、これまで教え子のOB投手をグラウンドに呼び、柵木を牽制・フィールディングの指導を行った。これまで牽制、フィールディングについて深く考えていなかった柵木だったが、上達するために練習をするだけではなく、牽制のルールから学んだ。

 「牽制のルールを一から学びなおしました。どこまでがボークで、ボークではないのか。ギリギリセーフなところを狙って牽制ができるようにしました」

 そしてフィールディングは近い場所から打ってもらい、投手返しにしっかりと反応できる技術を身に着けた。

 そして投球フォームについても見直しを行い、目標としている山本 拓実(中日 市立西宮出身)の投球フォームを参考にした。
「僕が大好きな投手は大谷 翔平さんで、小学校の時から憧れていました。しかし僕のように身体の小さい投手が大谷さんのフォームだと上手く投げられないですので、山本さんのように全身を使って効率よく投げる投球フォームは下半身主導で投げたい自分にあっていました」

 そうした取り組みが実を結んだのは2年秋だった。

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