目次

[1]手打線の傾向に応じたピッチング
[2]走者2人も刺した高いけん制技術!その秘密は?

 現地時間の12月18日のキューバ代表の第2戦。強力なキューバ代表相手に7.2回を投げて、自責点0の快投を見せたのが細野 晴希投手(東亜学園)だ。細身の体系から最速139キロのストレートとキレのあるスライダーをコンビネーションに、キューバ代表を手玉に取るピッチングは代表首脳陣だけではなく、高野連関係者からも称賛が相次いだ。そんな細野の快投を振り返りつつ、細野の絶対的な武器になりつつある一塁けん制の秘密についても探った。

相手打線の傾向に応じたピッチング


 まさに窮地を救うピッチングだった。2回表から登板した細野は4点目を献上する二塁打(記録上は自責点0)を打たれるものの、そこからピッチングを切り替えた。細野といえば、手足が長く、脱力した投球フォームから繰り出すストレートが持ち味だ。夏から5~10キロ速くなり、常時130キロ中盤の速球は回転数が高く、キューバ打線を押し込むピッチングを見せる。それでも細野は「体が開いていて思うように腕が振れなかった」と、日本にいたときのようにストレートだけでは簡単に通用しないと察知し、変化球中心のピッチングを展開。

 自信のある130キロ前後のカットボール、120キロ中盤のスライダー、120キロ台のチェンジアップ、スプリットを低めに集めていった。7.2回を投げて、自責点0に抑えたが、キューバ打線の対応力の高さを実感していた。
 「カットボールは最初通用していたんですけど、自分の中では甘くないカットボールをバックスクリーンのフェンス際まで飛ばされたのは非常に驚きました」
 それでも最後まで自分のピッチングを貫いた。前田監督は「細野君はコントロールが良いし、低めに変化球が集まったのが良かったですね」と投球内容を評価していた。