第783回 祖父譲りのプレッシャーの強さ!渡辺佳明(明治大)は厳しい環境でこそ輝く2018年10月21日

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【目次】
[1]祖父と一緒に甲子園と思い名門横浜へ
[2]諦めないことで成長した3年間
[3]厳しい環境でこそ燃えて、楽しい


 今秋の東京六大学野球リーグで打率トップの.419(第6週終了時点)をマークしている明大の渡辺 佳明選手。渡辺選手といえば、横浜高校を春夏通算5度の全国優勝に導いた名将・渡辺 元智氏の孫としても知られ、自身も同校で3年間を過ごしているが、その高校時代から現在までの成長の軌跡を技術面と共に語っていただいた。

祖父と一緒に甲子園と思い名門横浜へ



インタビューに笑顔で答える渡辺佳明

 幼い頃から寮へ遊びに行くなど、祖父・元智氏が監督を務める横浜野球部に深い縁があった渡辺選手。野球を始めたのも自然な流れで、小2から地元の野球チームに入団。ピッチャーや内野手としてプレーしていた。ちなみに、左打ちは最初からで「初めてバットを持った時には左で打っていたんです。でも、右利きなので小学生の頃は右打席にも立っていたのですが、やはり左打ちの方が一塁ベースに近くて有利なので、中学に入ってからは左打席一本でやっています」。

 その中学時代は中本牧シニアに所属。二塁手としてプレーし、3年春の全国選抜大会で準優勝。ジャイアンツカップも3位と好成績を収めたが、「完全にレギュラーということではなく、それほど活躍できなかったので悔しい思いもありました」と振り返る。

 そして、高校での進学先を考える時期となり、最初に祖父・元智氏に相談した時は「横浜に入っても、レギュラーは取れないぞ」と言われたという。「それで『他の高校へ行って、横浜を倒そう』と考えたこともあったのですが、小さい頃から『祖父と一緒に甲子園へ出たい』という思いがあったので、最終的には『レギュラーじゃなくても、一緒に野球がしたい』と思って、横浜に入ることを決断しました」。



取材日も快音を響かせた

 このような経緯で名門・横浜の門を叩いた渡辺選手だったが、同級生には浅間 大基高濱 祐仁(共に日本ハム)といった錚々たる顔ぶれが揃っていた。「淺間も高濱もすべての能力が高くて、打ったら飛ばすし、肩も強いし、足も速い。だから、ライバルというよりは、『すごいな』と一目置いた存在で、それに比べると自分の実力は同期のなかでも一番下だと感じていました」。

 そこで、高い実力を持った選手のなかへ割って入っていくために、アピールポイントとして重視したのがバッティングだ。「あれもこれもやろうとして中途半端になるよりは、自分を信じて何か一つに集中して取り組んだ方が良いと思ったんです。それで、ひとまず守備は置いておいて、まずはバッティングを磨き、普段の練習から目立とうと考えました」。

 バッティングを強化ポイントに選んだのには理由がある。「弱点を克服するよりも長所を伸ばした方が良いのではと考え、じゃあ自分が誰にも負けないと思えるところはどこかと言ったら、それがバットコントロールだったんです」。実際、他のバッターが空振りしているボールでも、バットに当てられることが多かったという渡辺選手。こうして打撃強化に励むこととなったが、そのなかで特に大切にしていた練習は素振りだった。

 「ただスイングするのではなく、どういうボールに対してスイングするのか。ピッチャーをイメージしながら素振りをしていました。そして、自分の場合は納得できるスイングが何回できるかをテーマにしているので、例えば5回と回数を決めて最初の5スイングがすべて納得できるものだったら、そこで終えてもいい。もちろん、逆に夜遅くまで一人で黙々とスイングをしていることもあるので、そうやって毎日のスイング練習にメリハリを付けるのも良いやり方だと思います」。

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プロフィール

板東 湧梧
渡辺 佳明(わたなべ・よしあき)
  • ポジション:内野手
  • 身長:179センチ77キロ
  • タイプ:右投左打
  • 横浜-明治大
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