巨人・大城 卓三捕手(東海大相模東海大NTT西日本)に待望の一発が飛び出した。22日の中日戦、3回の第2打席で高めの変化球を叩いてライトスタンドへ。今季1号となるソロホームランとなった。

 大城は昨年96試合に出場したが、今季はここまでスタメン出場4試合、代打出場を含めても11試合に留まっている。20年、23年に捕手としてベストナインを獲得した実力者だが、FA移籍で入団した甲斐 拓也捕手(楊志館)が攻守の支柱として欠かせない存在となり、捕手としての出場は未だ「0」。甲斐拓の離脱がない限り、マスクを被るのは厳しい状況だ。

 一方で、開幕からサードを任されていた坂本 勇人内野手(八戸学院光星)が不振で二軍行き、さらにはオープン戦から打撃好調だった中山 礼音内野手(中京大中京)も守備で不安を残し、岡本 和真内野手(智弁学園)が三塁へまわったことで一塁手の出場機会を得ている。15日に今季初スタメンを果たし、昨日にスタメン復帰したばかりだった。

 セ・リーグのチーム打率トップを走る巨人。主砲の岡本が絶好調だが、その後ろを打つ選手が定まらず甲斐が任されることもあった。開幕から好調を維持していたキャベッジが負傷で離脱、ヘルナンデスも打率.224と昨年の活躍とは程遠い。空席状態だった5番に大城が入ることで打線に厚みが増すことは間違いない。

 捕手として3年連続2桁本塁打を記録した打撃は健在だ。今季1号をきっかけに状態をあげ、岡本の後ろを死守する活躍する姿を期待したい。