【目次】
一番は粘り強く、継続すること
ゆえに藤原さんは「ウエイトも難しければ、腕立てやスクワットといった自重で出来るトレーニングも筋肉に刺激を与え続ける」ことが大切だと語る。
と同時に「加圧トレーニングというのもオススメだと思います」と話す。
「加圧トレーニングだと、低い負荷でトレーニングをやります。その結果、筋繊維がそれほど傷つかないけど、乳酸をためさせて成長ホルモンを出すことが出来る。いつでも、どこでも出来て、短時間で成果が出せるので、メリットが多いと思います」
とはいえ、トレーニングだけをすればいいわけではない。食事であったり、休養だったりは体づくりにおいては必要なこと。そして藤原さんは「柔軟系は常に継続してください」と強く話す。
「トレーニングで筋肉をつけてしまうと、どうしても硬くなるケースがあるんです。実際、オフシーズン明けに計測すると、柔軟性が変わらない。もしくは数字が悪くなる選手を見受けます。新チームから活躍したいのに、ケガをしてしまうと元も子もないので、リスクを下げる意味でも柔軟性の向上、もしくは維持する。そこを意識して継続してほしいですね」
新チームから活躍するため。トレーニングはもちろん、柔軟性もとにかく継続し続けること。そこが近道になるようだが、決して簡単なことではない。秋季大会までは約半年後、3年生の夏まで1年3ヶ月。長い道のりだからこそ、目標は見失いがちだ。
ただ、そこを耐えて、粘り強く続けられるのが、「強いチームだと思います」と藤原さんは語る。
「ゼット測定でランキングの上位にいるところは、測定結果に基づいて課題を洗い出して、目的・目標を明確化。それに必要なプログラムを組んで、あとはそれをやりきるだけ。そこをやり切っているところは、技術が上がっていって結果を残しているように感じます」
厳しい冬を乗り越えてようやくシーズンだと思っている下級生にとっては、「またトレーニングか」と思うところも正直あるだろう。秋季大会までおよそ半年、長く感じるだろうが、裏を返せば準備期間がたっぷりある。
だから、「夏の大会で頑張る選手たちは疲労もあると思いますので、控えの選手の方が新チームでは戦力になれるチャンスがあると思います」とエールを送り、個々からの過ごし方の大切さを再度伝えた。
控えからメンバー入り、そしてスタメンへ。逆転のための競争はすでに始まっている。そのためのサポートとして、あらゆる方法がある。ゼットでは、測定や加圧トレーニング、さらにはオーダープロテインだろう。何を選ぶかは各チーム、選手次第だが、目標と継続の2つは忘れることなく、シーズンを迎えてほしい。
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