目次

[1]春の県大会に出場させるべき
[2]ピンチをチャンスに変えて過ごしていく

 3月11日、センバツは史上初の中止が決まった。そのセンバツ出場校に対しての救済策が著名人から挙げられている。今回、高校野球ドットコムでもお馴染みのライター陣が各自で考えた救済案を紹介していきます!

 2回目は鹿児島を中心に取材活動を行う政 純一郎記者です!

春の県大会に出場させるべき


 「センバツに出られないチームへの代替案を」というお題を頂いたが、日を追うごとに難解なテーマだと痛感する。

 3月11日に史上初のセンバツ中止が決定された頃は、「夏の大会にそのまま出場させてはどうか?」「甲子園で練習する機会を作らせては?」などの「代替案」が様々な場所で検討されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響は終息に向かうどころか、悪化の一途をたどっており、先の見えない苦境が続いている。

 当初私はセンバツに出られなかった鹿児島城西の「代替案」として「春の県大会に出場させるべきだ」と主張していた。通常、鹿児島を含めた九州各県はセンバツが開催されている時期に九州大会予選を行っているため、センバツ出場校は県大会に出場することなく、そのまま春の九州大会に出場することができる。

 鹿児島大会が4月13日に延期してスタートすると決まったときに、真っ先に思いついたのは鹿児島城西もこの大会に出場させることが何よりの「代替案」だと思った。春の鹿児島大会は前年秋の県大会のベスト8が自動的にシード校になる。

 センバツ出場校があればその分除かれるが、今回はそのセンバツ自体が開催されなかった。ならば通常通り、秋準優勝だった鹿児島城西は第2シードで出場すればいい。

 仮に途中で負けたとしても、九州大会には出場できる。勝ち上がって決勝まで進めば、準決勝で負けたチーム同士で3位決定戦をしてもう1つの出場校を決める。鹿児島城西にとっては一番大事な夏を目指す前に県のトーナメントを勝ち上がる経験ができる。

 他校にとっても本来対戦できなかった鹿児島城西と夏前に対戦できるのは大きなメリットだろう。運営上の支障も3位決定戦をするかしないかだけであり、特に問題はないはずだ。

 ところが鹿児島を含む九州の高野連は、センバツ出場校は県予選に出さないと決めていた。「すでに出場権を得ているから」というのがその理由のようだが、全く理解できなかった。確かに「予選」と銘打った大会に既に出場権を得ているチームが出るのは違和感があるかもしれない。

 しかしそれはセンバツと同時期に県予選をやっているから、予選免除になっただけの話である。これだけ想定外でイレギュラーなことが続くなら、どういうやり方がセンバツに出られなかったチームにとっての救いになるか考えれば、本来出られなかった県予選に出すのが一番だろう。

 仮に県予選が4月13日から始まって、鹿児島城西が出られないとすれば、センバツも出られなかった上に、他の学校が夏前の最大のシミュレーションとなる県内のトーナメントを戦っているのを、指をくわえて見ていなければならない。それはある意味、不祥事で出場辞退したペナルティーにも等しい扱いではないか。そんな憤りを感じていた。