第971回 共に新ユニフォームで作った新しい歴史と伝統を築いた明治神宮大会決勝2019年11月22日

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【目次】
[1]アゲインのリフレッシュユニフォーム
[2] 原点に戻る

原点に戻る



中京大中京のユニフォームの変化

 2009年夏に堂林 翔太投手(広島)らを擁して全国制覇を果たしているが、その時の筆記体で「Chukyo」と表記されていた胸文字のユニフォームは一新されている。というよりも、この夏に再変更したユニフォームは実はかつて中京が黄金時代を形成していた昭和の時代のスタイルに近い。

 立て襟で白地に力強いブロック体で「CHUKYO」の文字に、かつての3連覇を示す紺地に白の3本線のストッキングに戻したと言ってもいい。もっとも、肩口の校章は、現在の梅の花弁の上に五大陸の地球をデザインした「C」マークを載せたものになっていた。このユニフォームに変更したのは今年の夏からだった。

 「令和時代になって、昭和時代の‟強い中京”を再現させよう」
そんな意図もあったという。
 ただ夏は、センバツ優勝校の東邦が序盤で敗退したこともあって、大会中盤からは本命視されながら、準決勝でに敗れてしまった。その負けをバネにして、新チームがスタートした時から、印出 太一主将を中心として、「ボクたちは、力のないチームではない。だから目標は、県大会優勝や東海大会優勝ではなく、明治神宮大会優勝で秋の日本一になろう」と大きな目標を掲げた。

 そして、まさに有言実行。その言葉通りに、秋の日本一に輝いた。高橋監督も、「選手たちの頑張りは素晴らしい。よくやったと思います。ただ、センバツへ向けてはもう一度頭を整理して、冬の間にどんな点を補強していくのがいいのか、春の戦いへ向けてもう一度準備していきたいと思う」と、次の目標へ向けていく意識もはっきりと述べていた。

 実は、夏の負けをバネにしていったということで言えば健大高崎も同じである。この夏の健大高崎はライバル前橋育英と共に2強としてシード校だったが、初戦で高崎商科大に敗退。その敗戦を一つの切っ掛けに、「原点に戻ろう」という意識確認もあって、青のタテジマはそのままだが、胸文字が「健大高崎」と漢字表記だったものから、初出場した当初の「KENDAI」に戻したということである。

 こうして、令和最初の明治神宮大会は、昭和の強豪校と平成の躍進校が、共にユニフォームデザインの以前のスタイルに戻したという形で決勝を戦い、中京大中京が制した。

「古いOBの方やオールドファン、古くから応援してくれている人たちにとっては、このユニフォームには愛着とプライドもあると思います。その期待に応えることができてよかった」
 そう思いを語る高橋監督。自身の現役時代には主将として筆記体ユニフォームでニュー中京として初めて甲子園に出場してセンバツ準優勝を果たしている。そして監督として初めて挑むセンバツとなる来春。幾多の先輩たちが築いた歴史を背負うユニフォームでさらなる新たな伝統を作り上げていく覚悟である。

記事=手束 仁

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印出 太一(中京大中京) 【選手名鑑】
高橋 宏斗(中京大中京) 【選手名鑑】
健大高崎 【高校別データ】
高崎商大附 【高校別データ】
中京大中京 【高校別データ】
東邦 【高校別データ】
東邦音大二 【高校別データ】
東邦大東邦 【高校別データ】
誉 【高校別データ】
前橋育英 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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