第1028回 3年ぶり「高卒ドラフト指名」に期待!四国地区高校野球・2021年を占う2021年01月07日

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 波瀾万丈の2020年が終わり迎えた2021年。高校野球も新たな一年がはじまろうとしている。もちろん、今年も様々なことが予断を許さない状況ではあるが、ここは「希望を持って」2021年の四国の高校野球を占ってみたい。

2021年・四国の高校野球は「戦国時代」到来か?



選抜出場に大きく前進した聖カタリナ学園

 香川県では藤井学園寒川英明、高松商の秋季四国大会出場校に大手前高松尽誠学園らが追随。徳島県では夏・秋と激闘を繰り広げた鳴門徳島商鳴門渦潮が肩を並べ、徳島北名西池田城東らが追う展開。

 愛媛県では甲子園初出場が濃厚となっている聖カタリナ学園に、その聖カタリナ学園と秋季四国大会準決勝で死闘を演じた小松の後に松山城南丹原新田済美松山商。そしてセンバツ21世紀枠四国候補校・川之石などが横一線。そして高知県は四国チャンピオン・明徳義塾高知高知中央土佐塾高知商などが追う。

 2021年初頭の四国県別戦力分布を端的に記せばこんな感じだろう。ただ、読者の皆様も俯瞰して頂ければ解るように、例年以上に第1グループと第2グループとの差は少ない。明徳義塾ですら、高知との県大会決勝再試合が示すように圧倒的な力を有しているわけではない。1つ状況が変わればチャンスの種はどこに転がるか判らない「戦国時代到来」が2021年における四国高校野球の大きな幹となりそうだ。

 もちろん、ここで校名が記されなかったチームの奮起にも大いに期待したいところ。よきライバル関係の中に生まれる「切磋琢磨」が四国高校野球全体のレベルを押し上げることになることを祈りたい。

 なお、現状で春季四国大会は昨年中止になった香川県。秋季四国大会は愛媛県で開催予定である。

3年ぶり「高卒ドラフト指名」への期待



昨秋は決勝再試合も戦った森木 大智(高知)と代木 大和(明徳義塾)

 13名がプロ志望届を提出も四国地区からは「高卒ドラフト指名」の朗報は残念ながら届かなかった2020年。ただ、2021年はドラフト上位候補にあがる最速151キロ右腕・森木 大智(高知2年・投手)ばかりでなく、コントロール左腕・代木 大和明徳義塾2年・投手)や50メートル5秒8の俊足中堅手・尾崎 颯太朗(西条2年)など、NPBスカウト陣がすでに試合に足を運んでいる選手が複数存在する。

 まずはこの冬、どれだけ自らの実力を伸ばすことができるか。13名中9人が四国アイランドリーグplusに進むことになった2019年度四国地区高卒卒組の動向も含め、市川 悠太投手(明徳義塾)が東京ヤクルトスワローズ3巡目、土居 豪人投手(松山聖陵)が千葉ロッテマリーンズ8巡目指名を受けた2018年以来、3年ぶりのドラフト指名への期待が膨らむ。

(記事:寺下 友徳

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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