第124回 智辯学園高等学校(奈良)2014年03月13日

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[1]重要視すべきはディフェンス
[2]秋以降のチームの成長
[3]目指すは頂点!


第86回選抜高校野球大会 特設ページ

「いろんな方々が『今年の智辯学園は攻撃型のチームだ』とおっしゃるのですが、やはり大事なのは守備。守備がしっかりしていないとやはり大事な局面で足をすくわれてしまうんです」
 奈良県五条市に位置する練習グラウンドを訪れると、就任8年目の小坂将商監督が出迎えてくれた。小坂監督にとっては今回が2度目の選抜切符。春夏通算5度目の出場となる。

重要視すべきはディフェンス

走者を付けての練習

 前回の選抜出場青山 大紀中道 勝士らを擁した2年前。全国制覇を目標に聖地に乗り込んだものの、2回戦の関東一戦(試合記事:2012年3月29日)で、記録に表われない守備のミスが重なり、1対2で敗れてしまった。

 昨秋の近畿大会では準々決勝で龍谷大平安(試合記事:2013年10月26日)に惜敗。その翌日からは、一日の練習時間の大部分を守備練習に費やしてきた。
「打撃練習の量を相当減らし、守備重視の練習をオフの間も続けてきました。2年前に痛感したのは、春の甲子園で勝ちあがるために大事なのはやはり守備なんだということ。

 守備のミスで浮足立ってしまうと、チームの動揺が止まらなくなってしまう。春はバッターもそこまで仕上がってきていないので、無駄な四球を出さず、守備が破たんしなければ、そうそう失点を喫することはない。
 しっかりと守れれば、そのいいリズムが自然と攻撃にも作用していくものです。春の選抜は投手力、守備力がしっかりしているところが勝ちあがるといわれますが、それが事実であることを2年前にあらためて学びました」

智弁学園・小坂将商監督

 昨秋の公式戦7試合で失策はわずか3。現状の守備のレベルは既に高いが、さらなる高みをめざし、日々、ディフェンスの鍛錬に明け暮れた。と同時に、股関節の柔軟性を高めるトレーニング、走り込みにも貪欲に取り組んだ。走り込んだ量は監督に就任以来、過去最高だという。

「2年前のオフは選抜前にケガ人を出さないように安全にいきたいという気持ちが強すぎて、追い込んだ練習が不足してしまったんです。結果、春の大会で体が思うようにキレないことにつながってしまった。
 昨秋の秋から個々のレベルアップが著しいですし、今年は2年前に比べると選手の層が厚い。もしも誰かがケガをしてしまったとしても、周りでカバー出来る体制が整った。今は、ケガ人が多少出ても、大きく戦力が落ち込むことはないと思います」

 現在の部員数は3年生14人、2年生15人の計29人。以前同様、大所帯ではないものの、2年前の敗戦をきっかけに1学年当たりの人数を若干ではあるが増やしている。

「やはり以前の人数だと、ちょっとケガ人が続いたりすると、ポジションが手薄になってしまったりしていた。それに『上級生になったらベンチに入れるだろう』という雰囲気もあったので、そういった生ぬるい部分をなくしたいという気持ちもありました。やはり競争が激しい方がチーム力は間違いなく上がりますから」。


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