目次

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[1]これが僕らの「チームワーク」/「礼儀・作法・思いやり」の象徴「整理整頓」、「草抜き」
[2]畑中元監督による躍進、小橋前監督による勇伏の時、そして大きな変化が
[3]伝統を継承しつつ加えた「試合へ活かすための練習」
[4]自分たちを支える人たちのために「真の強豪」と対峙する


これが僕らの「チームワーク」


 今一度問いたい。「高校野球」ってなんのためにあるのだろう?
教育の一環?甲子園にいくため?自分の未来を切り開くため?それとも、お世話になった皆さんに恩返しするため?どれも正解だ。

 ただ、それらの存在意義を達成するためには自分だけ、そして野球部だけの力では成しえることはできない。いったい何をすればいいのか?選手の皆さんも、指導者の皆さんもその答えを求めて日々悩み、答えを探しているはずだ。

 足摺岬と太平洋を望む四国最南端の小さな街。高知県土佐清水市にも、そんな答えを探す野球部がある。高知県立清水高等学校野球部~森本哲也監督、門田賢拓部長と選手18人、女子マネジャー2人、そして地域が織り成す「チームワーク」を伝えていく。

「礼儀・作法・思いやり」の象徴「整理整頓」、「草抜き」

今年4月に窪川から清水に異動した森本哲也監督

 南国ならではの「灼熱」に近い太陽がグラウンドに差す16時過ぎ。授業を終えた選手たちは着替えを済ませた者から学校グラウンドへとやってきた。ここまではのどかな高校運動部の風景。が、準備段階から彼らの野球が

 「今年3月、部室で眠っていたのを小橋雄介・前監督(現:岡豊副部長)が見つけてきてくれた」(エースの大西洋海・3年)「100円ショップ」でもよく売られているタッパー活用がその象徴である。各自1個ずつ支給されたタッパーをベンチに置いた選手たちは、その中にグラブや用具類を丁寧に乗せ、その前にスパイクをそろえてからグラウンド内に。ベンチには見事に整頓され、戻りを待つタッパーが残った。

 続いてグラウンド内に入った選手たちが約10分間行うのは海沿いの直射日光にさらされ、またたく間に伸びる草抜き。しかも誰が言うまでもなく黙々と。行為が習慣化されていることがこれだけでも判る。

 「『礼儀・作法・思いやり』は畑中先生のときからずっと引き継がれている伝統なので」。主将の弘田隆之参捕手(3年)は事も無げに話す。

 畑中先生~3年生たちが入学する直前、2011年3月4日に脳内出血により40歳の若さで急逝した畑中裕一元監督のことである。

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