関西創価の練習に密着

 大阪桐蔭履正社など強豪が集う大阪府において、今年府大会、夏秋と2季連続で4強入りを果たしているのが関西創価だ。

 2001年春には野間口 貴彦投手(元巨人)を擁して甲子園初出場ながら4強入り。その後は甲子園から遠ざかっているが、近年も度々上位に顔を出している。

充実した施設、甲子園出場のOBが監督就任



小野哲平監督

 学校が所在するのは大阪府交野市。学校の敷地内に専用グラウンドがあり、秋と春は府大会の試合会場にもなっている。専用グラウンドまでのバス移動や校内の狭いグラウンドでの練習を強いられている高校が大阪府には多いことを考えると、比較的恵まれた環境であると言っていいだろう。

 さらに多くの選手が生活している寮の設備も充実している。5年程前に完成した金星寮にはトレーニングルームや雨天練習場に加え、図書室や交代浴が可能な浴場も完備。室内は綺麗に保たれており、「綺麗で設備も整っていて、本当に良い寮だと思います」と主将の柴田 俊太外野手(2年)は胸を張る。

 チームを率いるのは今年6月に就任したOBの小野 哲平監督。甲子園に出場した時の二塁手のレギュラーで、卒業後は創価大でプレーを続けた。その後、鹿屋体育大で教員免許を取得した後、鹿屋中央のコーチに就任。2014年夏には副部長として甲子園出場に貢献した。3年前から母校に戻り、2度目の甲子園出場を目指して指導に励んでいる。

 チームのスローガンは「人間野球」。赴任当初、昔に比べて選手の内面的なパワーが不足していると感じた小野監督は、人間臭いチームを作ることを選手に求めたという。

「一喜一憂することを良しとされない高校野球ではありますけど、勝った時には喜んで、負けた時には悔しがるというところからスタートしました」

 小野監督の指導が浸透しているのか、練習中では互いに声を出して励まし合いながらトレーニングに取り組む選手たちの姿が目立った。

 小野監督の公式戦初采配となった夏の大阪大会は1回戦で強豪の大阪産大附を5対1で下すと、その後も順調に勝ち進んでベスト4進出。準決勝では履正社に敗れたが、2対3と接戦を繰り広げた。

「選手の力を見て、ベスト4は何としても行かせてあげないといけないと思っていたので、自分の中でも選手を見ていくバロメーターになったような気がします」と夏の大会を振り返る小野監督。3年生が引退しても投手陣の柱である中西 蓮大投手(2年)と柴田が残っており、新チームに対する期待値は高かった。

 中西は曲がりの大きい変化球で緩急を使った投球が武器の右腕。柴田は左投手だが、緩急を武器とする点では中西と似ている部分がある。夏までのチームは打ち勝つ野球を目指していたが、新チームはバッテリー中心に3対2や2対1で守り勝つスタイルで勝ち進むことを目指していた。

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。