[1]「あるよ」と言い続けてきた
[2]岡部主将、リベンジ誓う
トーナメント表
・浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
・大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
大会特集
・第94回センバツ大会概要
・第94回センバツ出場校一覧
・BIG4特集
・第94回センバツ注目選手【投手】
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・インタビュー記事一覧
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・2021年秋の大会 上位進出校一覧
・出場校に在籍する日本代表経験者
今年のセンバツで春夏通算20回目の甲子園出場となる兵庫県の名門・東洋大姫路。1977年夏には全国制覇の実績があり、元メジャーリーガーの長谷川 滋利投手や原 樹理投手(ヤクルト)、甲斐野 央投手(ソフトバンク)など多くの名選手を輩出してきた。
今年度限りで藤田明彦監督と三牧一雅部長の勇退、4月から履正社で長年監督を務めた岡田龍生監督の就任が決まっており、今回のセンバツは藤田監督の集大成としても注目を集めている。最後の花道を飾るべく、センバツへの意気込みなどについて話しを聞いた。
「あるよ」と言い続けてきた

主将の岡部 虎尉(東洋大姫路)
近畿大会は8強に終わり、センバツ出場を確実にすることはできなかった。明治神宮大会で大阪桐蔭が優勝して、出場枠が7に増え、試合内容を考えても選出は有力と見られていたが、「とても不安はありました」(岡部)というのが、選手たちの本音。そんな中でも「子どもたちのモチベーションを上げたかったものですから、『(センバツは)あるよ』ということを部長も私も言い続けてきました」と藤田監督は選手を鼓舞し続けてきた。
そして迎えた運命の出場校発表の日。東洋大姫路は最後のイスとなる7校目で選出され、14年ぶり8回目の出場を決めた。
「いっぺんにこの10年間のことが思い出されましたよね。なかなか長く辛い日々が続きましたので、一気に雪解けじゃないですけど、そんな感傷に浸りました」と出場が決まった瞬間を振り返った藤田監督。長いトンネルを抜け、最後の采配を甲子園で飾ることができた。