第105回 二俣翔一などタレントを輩出しつづける磐田東(静岡)の課題2020年11月20日
静岡、加藤学園、常葉菊川など多くの実力校が点在する静岡県。例年、能力が高い選手を揃えるのが磐田東だ。今年は超強肩捕手・二俣 翔一を輩出し、個人を育てるチームとして注目が集まっている。そんな磐田東はどんな課題で練習を行い、注目選手にはどんな選手がいるのか。
基礎練習と実戦練習を織り交ぜレベルアップ

捕球練習を行う選手たち
所在する磐田東は学校から少し離れた場所にある第二運動場で練習をしている。グラウンドの横には鳥かごなどもあり、しっかりと練習できるスペースがある。また寮もあり、山本監督は寮監も務め、選手の体を大きくするため、自ら厨房に立ち、ご飯を作る。色々なメニューを作り、選手からも好評。選手たちの体つきを見ても大きい選手が多いのが分かる。
秋季県大会は加藤学園に0対8でコールド負けを喫してしまった。そこでは技術、メンタルなどいろいろな面が課題となった。
大会後の練習では実戦練習の前に内野手、捕手は徹底とした捕球練習を繰り返していた。また秋季大会終了後から外野手の佐野 立真が捕手へ転向し、プロ入りした二俣からキャッチングについて指導を受け、スキルアップを目指した。
捕球練習が終わると、ノックに入る。磐田東の場合は通常のシートノックではなく、走者付きが前提。ここでは連携での声掛け、選手たちの走塁姿勢などについて選手同士が厳しく指摘しあう。新チーム当初はあまり声かけができなかったようだが、県大会終了後から選手たちがお互いを意識しあい、声掛けを大事にするようになった。副主将の植田は「ポテンシャルは高いチームですけど、駄目な時にみんな駄目になってしまうチームカラーなので、そこを変えたくて周りを見て、声をかける努力をしています」と語る。
そしてゲームノックが終わると、フリー打撃に入る。この間でも走者が入り、打った打球に応じて、選手は打球を処理し、走者は本塁に突入したりと感覚を養っていく。

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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