第616回 「興南に来て、本当に良かった」人生のスコアボードは、まだまだ続く 興南高校三年生座談会【後編】2019年09月05日

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【目次】
【興南高校三年生座談会の様子をギャラリーでチェック!】
[1] 春の大会で優勝。九州でも準優勝
[2]興南に来て、本当に良かったな

  興南高校に入って間もない一年生の夏。宮城 大弥が決勝で美来工科高校を抑えて優勝。それから一年後の夏も連覇し、6名ほどが甲子園メンバーとなった。三連覇を狙った最後の夏は、残念ながら沖縄尚学高校の前に敗れてしまったが、興南高校野球部として彩りを見せてきた彼らの足跡は、これから先も決して色褪せるものではない。

U-18選出の宮城 大弥とともに、高校野球に情熱を傾けてきた4人の三年生に話を伺い、彼らの思い出話しを聞いてきた。

前編はこちらから
「色褪せない3年間の記憶」一番良いゲームだった沖縄尚学戦 興南高校三年生座談会

<メンバー>
金城 英佑(一塁手)
主将としてチームをまとめた。秋の県大会、三塁打1本、二塁打2本で打率4割ちょうど。決勝では先制タイムリー。秋の九州大会、熊本国府戦で6回にレフト線への二塁打を放った。

遠矢 大雅(捕手)
宮城 大弥をはじめ、又吉航遥、西江 悠の投手陣を支えてきた。秋の県では全6試合でヒットをマーク。打率5割に加え、三塁打2本、二塁打1本と長打力も披露した。

勝連 大稀(遊撃手)
主に3番でクリーンアップを務めてきた好打者。秋の県大会では6試合中5試合でヒットをマークし三塁打2本。九州大会の熊本国府戦では、第1打席で二塁打を放った。

新垣 和哉(外野手)
秋の県大会で4番ライトとして19打数8安打、打率.421。九州大会でも5番を務めた。熊本国府戦では5回、一死満塁でキッチリと犠牲フライで打点を挙げた

春の大会で優勝。九州でも準優勝



笑顔の勝連大稀

―― 春の大会で優勝。九州でも準優勝!という立派な成績を収めました

金城 「投手陣が宮城一人ではどうにもならないぞということで、又吉と西江が成長した春。打撃陣も、低くて速い打球で抜いて行く場面が作れた。」

遠矢 「自分的にはバッティングを崩していた春。チームとしては沖縄水産にも勝ったし、九州2位。でも個人的には満足出来ない春だった。」

勝連 「遠矢と同じで全く打てず。オレ、夏まで野球続けていられるのか?と思うくらい落ち込んだ。」

金城 「あのときの勝連は、こっちも見ていて痛々しかったよ。」

遠矢 「自分、秋は5番打ったのに春は8番だったり。準決勝の北山戦。延長で自分に回ってきて。」

全員 「そうそう。覚えている。」

遠矢 「一死二・三塁。あの試合始めての良い当たりでヨッシャー!って思ったら、なんでそんなところにいるの?ってくらい、相手のセンターがキャッチして。結局二塁の大弥も戻れず併殺。勝てたから良かったけど、本当に最悪な春だった(遠矢はこの試合6打数無安打)。」

―― 決勝戦を制して優勝後の遠矢くんが「リベンジの春!」と語ったのが印象的

遠矢 「一年生大会で負けた北山、秋に負けた沖縄水産に勝った。それじゃ筑陽学園にもリベンジします!と、決勝の試合後に言ったけど、まさか筑陽学園と二回戦で当たるとは(笑)。向こうは選抜ベスト8まで進んだし、正直ダメかなぁって思った。」

勝連 「しぶとい野球をした神村学園に勝てたのが、波に乗れたんじゃない?」

遠矢 「当たったら飛ぶというキャラの金城 啓太が名前を連ねて。そしたら神村学園でいきなり弾丸ライナーのホームラン。啓太が走者を全部返してくれての打席だったから、自分としては楽だった(笑)。」

金城 「逆転勝ちが多かったのが九州大会。相手にリードされていても平常心を保っていられたな。」

遠矢 「決勝戦だけは、自分たちの悪い課題が出ちゃった負けだったな。」

 選抜高等学校野球大会ベスト8の筑陽学園に勝ったことで、夏は興南圧倒的優位という説が固まりはじめた。そして迎えた夏。開幕カードだった興南。しかし雨が降り、試合は約一週間スライド。だがこの雨こそ、興南にとって実は、恵みの雨だった。

―― 夏の大会。1回戦から一人ずつに語ってもらいたいと思います。

―― 1回戦 宮古総実戦

勝連 「一回戦の直前、実はチームはインフルエンザで流行っていて。このまま負けるんじゃないか?と思うくらい。雨で流れたことは凄く助かった。気が抜けないか心配だったけど、結果コールド勝ちで良かった。」

  2回まで無得点の興南は3回、根路銘のヒットを足掛かりに、遠矢のタイムリーを含む5打者連続タイムリーで大量5点を奪う。だがインフルエンザの影響か、3,4,5回はヒットを打てず。しかし6回、勝連のタイムリーなどで7点目を挙げコールド勝ちを収めた。

―― 2回戦 前原戦

金城 「前原戦も雨で流れて中止になったんだけど、あのままゲームが進んでいたら落としていたかも知れなかった。そのくらい前原ペースで。仕切り直しという運も、自分たちにあったのかな。大弥が抑えて勝てたけど、夏の怖さを感じたゲームだった。」

 3回まで進んだゲームだったが雨が降り中止になる。翌日、仕切り直しの再試合は1回、ヒットの西里、勝連のヒットと宮城の四球で満塁とする。ここで知念の犠牲フライで先制すると、新垣のタイムリーで2点を先制。それ以降得点することがなかったため、新垣のタイムリーがチームにとって大きかった。

―― 3回戦 具志川商業戦

遠矢 「練習試合でも負けていた相手。打撃力があってウチにとって相性が良くないのが具志川商。でも西里にホームランが出るなど、みんなが打ててコールド勝ち。心の中で自信に変わったゲームだった。」

 2回、このイニング先頭打者の遠矢がヒットで出塁。根路銘が返したあと、西里のレフトスタンドイン3ランホームランが飛び出して流れが一気に興南へ。5回には遠矢のタイムリー、6回にも勝連のタイムリーが出て7-0でコールド勝ちを収めた。

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新垣 和哉(興南) 【選手名鑑】
勝連 大稀(興南) 【選手名鑑】
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新垣 和哉(嘉手納) 【選手名鑑】
宮城 大弥(興南) 【選手名鑑】
沖縄工 【高校別データ】
沖縄尚学 【高校別データ】
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宜野湾 【高校別データ】
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与勝 【高校別データ】

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プロフィール

當山 雅通
當山 雅通
  • 生年月日:1972/01/04
  • 出身地:沖縄県金武町生まれ。現在は沖縄市在住。
  • ■ 野球はもちろんだが、一番好きなのは球児たち。純粋で真っ直ぐな野球小僧を見ると自分のことのように嬉しくなる。
  • ■ 学生時代は、野球、サッカー、バドミントン、駅伝など多くのスポーツを経験。現在は、合計4チームの学童軟式野球チーム(主に4年生以下の低学年専属)を見てきており、やっぱり自分は野球が好きなんだなと実感。現在はオファーがなくコーチ業も休業中(笑)。だが10月に3歳になる三男坊が野球を始めたら、また復活する野望を隠し持っている(笑)夢は三男坊が甲子園へ連れて行ってくれることだが、まずは野球へ興味を持つようにしむけるようにと、現在悪戦苦闘中である(笑)
  • ■ 2012年より、高校野球ドットコムにて沖縄中心に情報配信
  • ■ 沖縄県の野球と題したブログCBスタジアムを運営
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