第586回 「ダークホース」ではなく「大本命」に  啓明学園(東京)【後編】2019年03月09日

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【目次】
【啓明学園の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]投球練習の球数増で立ち上がりの不安定を解消
[2]一人でも違うベクトルを向いていたら勝てない

一人でも違うベクトルを向いていたら勝てない



バレンタインのケーキの前に集まる啓明学園の選手たち

 元々強力だった打線に加えて、エースの二宮が一本立ちしたことで、更なる飛躍の可能性を秘めた啓明学園。主将の佐々木陽平は、秋季大会では関東大会へ出場し、夏の大会では甲子園に出場することを目標に掲げていると語り、気合い十分の様子を見せる。

 「全員で更なるレベルアップに取り組み、春の大会で結果を出して、夏の大会では『ダークホース』では無く、『大本命』と言われるように頑張ります」

 また秋に大きな成長を見せた二宮も、エースの自覚を感じさせる。高い目標を目指しつつも、まずは目の前の勝利や課題の克服が大事であることを強調し、春の大会、そして夏の大会への意気込みを語る。

 「まずは、神宮で試合をすることを目指しています。夏は負けたら終わりなので、今までの課題をクリアして、自分のすべてを出せるように怪我に気をつけて頑張っていきたいです」

 西東京のチームが神宮球場で試合するというのはベスト8以上に入らなければならないということだ。選手達が強い意気込みを見せる一方で、芦沢監督は現状を冷静に分析する。夏の大会を勝ち抜く難しさ、そしてチームのこれまでを振り返り、これからの戦いで大事になってくるのはチーム全員の力であることを強く語った。

 「接戦になったときに固くなるのでは無く、どれだけ自分の力が出せるようになるのかが鍵になると思います。特定の選手が活躍すれば勝てるものでも無いですし、全員がキーマンですよね。一人でも違うベクトルを向いていたら、やっぱり勝てないと思います」

 芦沢監督がプロの世界で培った勝負勘と、選手たちが放つ独自の明るさ。二つが上手く融合した時、東京都をひっくり返してしまうような怒涛の啓明学園旋風が巻き起こるに違いない。

(文・栗崎 祐太朗)

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