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第588回 ミスして当たり前だからこそバッティング!独特のスイング軌道で革命を起こす! 開成(東京)野球部訪問【前編】2019年03月16日

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【目次】
【開成の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]バッティングこそが野球界の本質
[2]“J”や“し”を描け!

 東大に毎年100名以上の合格者を輩出している全国トップクラスの進学校・開成。野球部は2005年の夏に東東京でベスト16にまで勝ち進んだ実績を持つ。まさに文武両道のチームである。
 2012年にベスト32に入って以来、上位進出から遠のいているものの、打撃を中心とした野球は今もなお健在である。日本有数の進学校が取り組む打撃特化型の練習に迫る。

バッティングこそが野球界の本質



テニスボールを使ってバッティング練習中!

 開成野球部は週に1回だけグラウンドを使って全体練習をする。それ以外はグラウンドを使って練習をすることができない。これは2011年の取材の時から何も変わらない。そして貴重な週1回の練習のほとんどを打撃練習に費やすというのも、8年前と変わらない。

 1年生ながら夏は5番、秋には2、3番に座っていた内田開智選手は「打撃練習しかやらないのでビックリしました」と入学当初の印象を語る。
 また2年生の清水駿太郎選手は「中学の軟式の時は全員で揃ってアップをやったり、守備に重点を置いて練習したりと普通のチームだったのですが、高校に入るとほとんどバッティングばかりで少し驚きました」とコメントする。

 打撃に特化した練習をする開成。これには青木秀憲監督の2つの考えがあった。1つは
 「もちろん守備で勝つ、投手で勝つというのも大事な要素ですが、守備は100%を要求されますので、エラーをしてはいけない。それを週1回の練習で実現するのは難しいので、 守備は誰がどう見てもアウトという打球だけでも処理してくれれば試合は大崩れしないので、それぐらいまでしか要求できないです。
 それくらいの守備で勝とうとすると、バッティングを良くするしかない。」と青木監督は語る。



選手に指示を出す青木秀憲監督

 さらに、青木監督はこう続ける。
 「野球はミスをするのが当たり前のスポーツなのに、守備ではミスをするとクローズアップされるので、あたかも失敗をしてはいけないという雰囲気になっています。野球というスポーツがなんとなくミスをしてはいけないスポーツ、ミスをしちゃいけないと選手たちは思ってしまいます。
 そうすると、ミスした選手に対して指導者は抑圧的な指導をするという循環に陥ってしまうんです。」と、守備でのミスが許されないことの影響を語る。

 一方、「バッターは打率3割、4割くらいで良いバッター、ということは失敗が許される。空振りもあり凡打もありファールもある。その中でヒットを3割、4割出せるのが良いバッターであって、毎回ジャストミートできるかと言うとそういうわけではないんです。それがバッティングなんです」と青木監督は語る。

 ミスが当たり前のスポーツだからこそ、守備ではなくバッティングを重視する。さらに言い換えればバッティングを優先に野球をやるというのが、野球界の本質的な部分ではないかと青木監督は考え、今も思い切って打撃練習に多くの時間を割いているのだ。

【次のページ】 “J”や“し”を描け!

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