智辯和歌山の大砲、中学時代から騒がれた怪腕などセンバツを逃した逸材たち【西日本編】
徳丸 天晴(智辯和歌山)
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・鈴木誠也タイプのアスリート型外野手、北の速球王などセンバツを逃した逸材たち【東日本編】
選抜出場32校が決定した。今回は選抜出場を逃した学校を焦点に充てていきたい。
ただ、選抜出場を逃した学校の対象を広げすぎると、3000数校になってしまうため、各都道府県から推薦され、選考に漏れた選抜出場候補校から選手を選んでいきたい。今回は北信越、近畿、中四国、九州地区を西日本とくくり、これらの地区にいる逸材を紹介していく。
西日本でセンバツに漏れた候補校の中で最も大物といえば、智辯和歌山となるだろう。スラッガー・徳丸 天晴、144キロ右腕・中西 聖輝、期待の二刀流・武元 一輝などそのタレント度の高さは全国トップクラスだ。春から夏まで市立和歌山と熱い勝負を繰り広げてくれる可能性がある。
そして、東海大仰星も144キロ右腕・高橋 怜央、遊撃手・中村 暖道、大型外野手・谷口 創など大阪桐蔭、履正社に負けないタレントぞろいだ。滋賀学園の最速146キロを誇る本格派右腕・阿字 悠真も期待の逸材で、ドラフト候補として上がる存在だ。
龍谷大平安は巧打の遊撃手・吉田 元がチームをけん引。1年生の中にも中学硬式で実績を残した潜在能力が高い選手が多く、多くの選手の底上げができれば、タレント型チームになる可能性はある。近江も179センチ92キロの恵まれた体格から長打を量産するスラッガー・新野恵大の進化に期待だ。
星稜の中田達也は小学校時代、ゴルフ経験があり、吉田正尚ばりのフルスイングで、本塁打を量産する。北信越屈指のスラッガーとして県大会から注目を浴びそうだ。昨秋、北信越大会ベスト4で敦賀気比に敗れた関根学園は遊撃手、投手をこなす滝澤夏央、さらには4番打者として鋭い打球を連発する尾身 颯太も注目のスラッガーだ。
さらに、中国地区では岡山学芸館の仲村 竜は長身から投げ込む最速145キロの速球は角度もあり、大きな可能性を感じさせる。
四国地区では、最速151キロ右腕・森木 大智の進化が期待される。オフ期間でも精力的に投球練習を行い、鋭いボールを投げ込む森木。変化球も多彩で、打撃センスも素晴らしい。例年、春季四国大会はゴールデンウイーク開催なので、もし県大会を勝ち抜き、四国大会進出することとなれば、かなり注目度が集まるだろう。
四国ベスト4の愛媛小松は俊足好打強肩の主将・赤尾 颯斗は野球センス抜群のセンター。赤尾を中心に鉄壁の守りを築く。英明・石河 大空も最速145キロの速球を投げ込む速球派右腕で春先からチェックが入りそうだ。
九州地区では九州国際大附の二枚看板に注目。前年から主戦として登場している145キロ右腕・山本 大揮、最速152キロ右腕・柳川 大晟はこの春、NPBスカウトはセンバツ甲子園と並行して、視察する逸材であることは間違いない。唐津商の186センチの大型左腕・原 丈太郎の成長にも期待がかかる。
延岡学園の186センチの長身左腕・須藤 綺梨もしなやかな腕から繰り出す直球で打たせて取る投球を見せる。
そして神村学園の泰 勝利は最速146キロを誇る速球派左腕でゲームメイク能力も高い。
(記事=河嶋 宗一)
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