今年も関西地区に好投手が続出!2021年度注目の高校生投手リスト21名【西日本編】
世代をけん引する投手10名、東日本の投手32名を紹介してきたが、今回は西日本の好投手21名を紹介したい。
逸材特集
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兵庫県には140キロ超えの投手がずらり!
阪上翔也(神戸国際大付)
まず北信越地区は左腕・井上 透摩(金沢龍谷)に注目。1年夏から公式戦のマウンドを踏み、順調に成長。長い腕から繰り出すストレートと切れのあるスライダーで三振を量産。自慢のストレートは最速145キロまでに伸びた。来年、注目の投手となりそうだ。
滋賀学園の阿字悠真は最速146キロを計測する本格派右腕だが、この秋は近江を破り、県大会優勝。近畿大会では初戦敗退に終わったが、ドラフト候補として春以降、注目を浴びることになりそうだ。
兵庫県は好投手揃い。まず最速145キロの速球が投げられ、打撃センスも高い二刀流・阪上 翔也(神戸国際大付)、185センチの長身から最速143キロの速球と切れ味鋭いスライダーを投げ込む大型左腕・久野 悠斗(報徳学園)、同じく143キロを誇る大型右腕・森 新之助、時澤 健斗(神戸弘陵)は最速145キロを誇る本格派右腕。また打者としてもスイッチヒッターで両打席で本塁打を打てる技術がある。
小畠 一心(智辯学園)は2番手という立ち位置だが、それでもポテンシャルは十分にドラフト候補に値するものがあり、144キロの速球は魅力がある。この1年で、ピッチングの幅を広げ、大事な場面でも起用される投手となれるか注目していきたい。
中西 聖輝(智辯和歌山)は140キロ前半ながら、その速球の威力はマックスが140キロ後半の投手に負けていないものがあり、いつでもしっかりとまとめる投球センスの高さには魅力がある。
中国地区では1年夏に甲子園のマウンドを経験した145キロ右腕・仲村 竜(岡山学芸館)の潜在能力の高さならば中国地区トップクラス。しかし中国大会では、2.1回を投げて、4失点と本来の実力を発揮できなかった。長い冬に入るが、一冬超えて、技術が安定し、スカウトを驚かせるような実力を発揮させることを期待したい。
また仲村とともに2枚看板で活躍した左腕・西村 陸努は中国大会で安定した投球。140キロ前後の速球は異質の伸びがあり、変化球の精度も高く、8イニングを投げて1失点の好投を見せた。2年連続で秋季中国大会4強入りした広島新庄は技巧派左腕・秋山 恭平、そして秋山とともに1年からベンチ入りし、この中国大会は背番号1で活躍する大型右腕・花田 侑樹にも注目だ。
[page_break:四国地区、九州地区の逸材投手]四国地区、九州地区の逸材投手
毛利 海大(福岡大大濠)
四国地区では、最速143キロ右腕・石河 大空(英明)は四国大会でも力投を見せた好投手。さらにストレートの威力をレベルアップさせていきたい。
最速144キロ右腕の櫻井 頼之介(聖カタリナ学園)の投球に注目が集まる。激戦の福岡県大会優勝に貢献した毛利 海大(福岡大大濠)は最速140キロに達した本格派左腕。九州大会初戦で敗れたが、最速145キロをマークした本格派右腕・山本 大揮、最速152キロをマークした速球派右腕・柳川 大晟は来年、春季県大会から注目を浴びそうだ。身長194センチの大型左腕・鴨打 英二(創成館)は来年、本格化した投球を見せることができるか。
また明豊は今年も投手陣は強力で、しなやかなフォームから143キロの速球を武器にする本格派右腕・京本 真、巨人ドラフト2位・太田 龍(れいめい出身)の実弟・太田 虎次朗も1140キロ台の速球を投げ込む左腕として活躍し、来夏までこの2枚看板に注目だ。184センチの長身から140キロ前後の速球を投げ込む大型右腕・永谷 魁人(城北)、1年秋から注目を浴びてきた143キロ左腕・山城 京平(興南)も最終学年を迎える。この秋は3位に終わり、惜しくも九州大会出場を逃した。この1年で驚くほどの成長を見せることができるか。
井上 透摩(金沢龍谷)
阿字 悠真(滋賀学園)
久野 悠斗(報徳学園)
森 新之助(報徳学園)
阪上 翔也(神戸国際大付)
時澤 健斗(神戸弘陵)
小畠 一心(智辯学園)
中西 聖輝(智辯和歌山)
仲村 竜(岡山学芸館)
西村 陸努(岡山学芸館)
毛利 海大(福岡大大濠)
秋山 恭平(広島新庄)
花田 侑樹(広島新庄)
石河 大空(英明)
櫻井 頼之介(聖カタリナ学園)
毛利 海大(福岡大大濠)
鴨打 英二(創成館)
京本 真(明豊)
太田 虎次朗(明豊)
永谷 魁人(城北)
山城 京平(興南)
(記事=河嶋 宗一)