第228回 石川、森、韮澤…。プロ志望表明のU-18代表野手はプロで活躍できる魅力が備わっている2019年09月26日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]強肩捕手・山瀬慎之助と、打撃が光った韮澤雄也、石川 昂弥
[2]遊撃手ながら外野ポジションもこなした遠藤 成、武岡 龍世、森敬斗

  8月30日から開幕した第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ。世界一を目指した侍ジャパンU-18代表は残念ながら5位に終わってしまった。今回は投手編に続き、プロ志望の野手のパフォーマンスを紹介したい。

投手編はこちらから!
プロ志望のU-18代表選手のパフォーマンスを総括!奥川、西、宮城らの活躍が光った投手陣

強肩捕手・山瀬慎之助と、打撃が光った韮澤雄也、石川 昂弥



石川 昂弥(東邦)

山瀬 慎之助星稜)
打撃成績 6試合 2打数0安打

 今年の高校生捕手を代表する強肩捕手。同世代の捕手に聞いても、「山瀬君のスローイングは本当に凄い」と絶賛。また星稜の林監督も「肩の強さならば私が見てきた中でもナンバーワン」と評価する。中学時代は投手も兼任し、投手のほうが活躍できると評価されながらも仲の良い奥川 恭伸とバッテリーを組んで甲子園に行きたい夢を持った山瀬は捕手として甲子園に行くことを目指した。

 星稜では4度の甲子園出場に導き、準優勝1回、ベスト8は1回と計9勝に導いた。しかし今大会では6試合出場ながらもスタメン固定ではなかった。山瀬は「あまり試合に出場できなかったのは悔しかったです」と振り返り、攻守両面で課題があると振り返った。特に打撃面については「今のままでは全然ダメなので、打撃を強化していきたい」と新チームの練習に加わりながら打撃強化に取り組んでいる。

韮沢 雄也花咲徳栄
打撃成績 8試合 29打数10安打4打点 打率.345

 不慣れな一塁手。今まで守っていた遊撃手とは違う一塁守備の難しさを感じながらも、打撃面では日本代表トップとなる10安打を記録。さらにスタメン出場した野手の中では最小の1三振と、自身がウリとするバットコントロールの高さを木製バットでも発揮した。

 今大会で対戦した投手の多くは140キロ越えの投手ばかり。そういう相手に実力を発揮したことはプラス評価だろう。こうした活躍が評価され、ベストナインを獲得。韮澤は「守備の評価は間違いなくないです。おそらく打撃だと思います」とコメント。

 また一塁の経験についても「もしプロにいくことがあれば、一塁をやることは絶対にあると思います。そういう経験ができたのはプラスになりました」と前向きに捉えている。ただ、プロの舞台では遊撃手として挑戦したい気持ちは当然ある。
「僕の遊撃守備は監督の岩井(隆)先生から教わったものです。その守備は世界大会では発揮できなかったですけど、プロの舞台では教えてもらったことを生かしていきたいです」

石川 昂弥東邦
打撃成績 試合 24打数8安打 1本塁打9打点 打率.333

 今年の野手で最も評価をあげた選手だろう。夏の愛知大会終了後、すぐに木製バットで打撃練習を開始。150キロを超えるマシン相手に数をこなしながら、木製バットに慣れつつ、国際大会で対戦が予想される速球投手の対策も行ってきた。

 国内合宿から4番として活躍。特に大学代表との試合ではフェンス直撃の二塁打を含む「あれで自信になりました。世界大会の活躍も大学生から打てたことで、前向きに打席に入れました」と振り返る。そして今大会ではパナマ戦で3ラン。苦手だった内角ストレートを振りぬいた。

「あの打撃内容は僕にとって自信になりました」と石川はこの大会でさらにレベルアップした。ただ、その石川も長丁場の大会スケジュールに苦しんだ。9日間で8試合は誰もが経験がない。二次ラウンド以降、「体力面でいっぱいいっぱいで、全然自分の打撃ができませんでした」と精彩を欠いた。しかしそういう経験も大きなものとなったはずだ。

 石川の打撃について、巨人・長谷川国利スカウト部長も木製バットの対応力を絶賛。石川はプロで活躍する歴代の4番打者のように活躍ができるか。

【次のページ】  遊撃手ながら外野ポジションもこなした遠藤 成、武岡 龍世、森敬斗

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
東海大甲府vs東海大相模【2020年秋の大会 第73回秋季関東大会】
第1100回 東都三部に潜む153キロ右腕・近久輝(東農大)の成長の原点は高校時代のコーチがあったから【後編】 【2020年インタビュー】
第1099回 藤嶋の陰に隠れて、プロ注目の153キロ右腕となった近久輝(東農大)。劣等感を抱えていた東邦時代【前編】 【2020年インタビュー】
県立岐阜商vs東邦【2020年秋の大会 第73回秋季東海地区高等学校野球大会】
第1270回 木製バットでも長打は健在!高校通算50本塁打のスラッガー・井上朋也(花咲徳栄)が目指すは「3割、30本塁打のスラッガー」 【2020年インタビュー】
東邦vs加藤学園【2020年秋の大会 第73回秋季東海地区高等学校野球大会】
第151回 生駒ボーイズ時代の恩師が語る井上朋也(花咲徳栄)「打撃に関してはすごくストイック」【高校野球コラム】
第1262回 まさに玄人受けするプレーヤー!夏5割の俊足外野手・宮本一輝(東播磨)は近本光司タイプ 【2020年インタビュー】
第149回 恩師が語る東海大相模・西川僚佑。「とにかく飛ばす力選手で、練習も真面目に取り組んでいた」【高校野球コラム】
第3回 【12球団ドラフト指名予想】独自路線を貫くDeNAの上位指名には高卒選手が必須?【プロ12球団ドラフト分析2020】
柴田vs八戸学院光星【2020年秋の大会 第73回秋季東北地区高等学校野球大会】
星稜vs富山商【2020年秋の大会 第143回北信越地区高等学校野球大会】
第137回 福原、畔柳、藤森…2018年U-15代表のコーチが語る逸材たちの素顔【東日本編】【高校野球コラム】
第1017回 全国クラスの実力を持った浦和学院、花咲徳栄を筆頭に今年は激戦!各ブロックを徹底分析!【大会展望・総括コラム】
第1230回 天才ゴルフ少年から星稜のスラッガーへ。中田達也の長打力の秘密はゴルフ仕込みのフルスイング 【2020年インタビュー】
石川 昂弥(東邦) 【選手名鑑】
遠藤 成(東海大相模) 【選手名鑑】
奥川 恭伸(星稜) 【選手名鑑】
武岡 龍世(八戸学院光星) 【選手名鑑】
韮沢 雄也(花咲徳栄) 【選手名鑑】
森 敬斗(桐蔭学園) 【選手名鑑】
山瀬 慎之助(星稜) 【選手名鑑】
星稜 【高校別データ】
桐蔭学園 【高校別データ】
東海大相模 【高校別データ】
東邦 【高校別データ】
東邦音大二 【高校別データ】
東邦大東邦 【高校別データ】
八戸学院光星 【高校別データ】
花咲徳栄 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム