選抜出場の吉報が届いた天理。近畿大会ではベスト8に終わったが、奈良大会では優勝。近畿王者・智辯学園に唯一土を付けているチームだ。ドラフト注目右腕・達 孝太は大会屈指の好投手として既に多くの注目が集まっている。

 193センチの高身長を活かした角度のあるストレートは最速146キロを計測。フォークのコンビネーションは絶妙で、高い奪三振能力は指揮官の中村 良二監督をはじめチームメイトからも絶大の信頼を寄せられている。実際に大阪桐蔭から10奪三振をマークするなど近畿大会の2試合で奪三振率12.9という数字が残っている。

 2度目の甲子園ではどのようなピッチングを見せてくれるのか楽しみだが、バッター陣では2人の打者をピックアップしたい。中学時打はU15を経験し、現在はチームの主将としてまとめる内山 陽斗は、秋季大会で打率.571をマークする好調ぶりを見せた。



内山 陽斗

 「調子は悪かったんで、結果には驚いています」と内山は振り返るが、決して偶然の結果ではない。内山は1年生の冬に膝離断性骨軟骨炎の手術を受け、昨年の7月頃まで練習が出来る状態ではなかったという。

 新チームスタートには間にあったが、8か月間のブランクに危機感を感じた内山は、遅れを取り戻すべくひたすらバットを振りこんだ。「上半身に力を入れずに、いかに下半身の力でバットを出せるか考えました」ということを意識してバットを振りこんだことが、秋の結果に繋がったのだ。

 下半身主導の鋭い軸回転から生まれた強烈なスイングで秋の大会は痛烈な打球を飛ばしたが、甲子園でも見られるか。



瀨 千皓

 もう1人が4番に座る瀬 千皓も注目したい。高校通算は9本塁打であるが、状況に応じたバッティングを常に心がけているとのことだ。その上でポイントなのが足を上げた時の状態だ。

 「トップの位置さえ決まれば、ある程度状態が上がってくるので、足を上げた時に自然体でいられるかを意識しています」

 またバットの出し方にもこだわりがある。上から出し過ぎてしまうとボールを切ってしまうため、ボールの軌道にバットのラインを入られるようにバットを出すことを意識している。旧チームからの経験者として、そして強打の天理の4番として春以降にどのようなバッティングを見せるか楽しみだ。

 守備ではU15経験者・杉下 海生がいるなど多くの逸材が揃う天理の甲子園での戦いぶりに注目したい。


(文=編集部)


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