藤代紫水ののスタメン・ベンチ入り情報

 2021年で創立38年目を迎えるという藤代紫水。茨城県取手市に学校を構え、歴史の浅い藤代紫水はハンドボール部が有名で、これまでにインターハイで優勝経験があり、日本代表も輩出している。

 野球部は過去に甲子園への出場実績はないものの、石本豊氏や田口昌徳氏をプロ野球に輩出している。現在はマネージャー含め29名での活動となっているが、中心選手として活躍するのがエース・渡邉龍斗だ。

 165センチ60キロと小さい体ではあるが、入学当初からコントロールが良かったことが指導者の目に留まり、旧チームからの公式戦を経験する。最速120キロ中盤ではあるものの、アウトローをはじめ制球力の高さが光る右腕として藤代紫水を牽引。また鋭く落ちるスライダーも切れ味がよく、三振を奪うことが可能だ。



藤代紫水の練習模様

 新チームになって迎えた夏の県南地区選抜大会でも、連投が続いてもエースとして全試合で投げきるタフネスぶりを発揮。「新チームになってからずっと投げ続けている」とのことで、指導者からの信頼の厚い右腕が春以降もチームを牽引する。

 その渡邉とともに藤代紫水の打線を牽引しうる存在が、ショートの西村秀哉である。中学時代は取手リトルシニアでプレーし、全国大会も経験したことのある実力者。その能力が高く評価されて、1年生夏から公式戦に出場を果たしており、経験は十分に積んでいる。

 なかでも守備は抜群の安定感を誇っており、エラーをすることがほとんどないほど、守備力が高い。加えて新チームからは中距離砲として1番、もしくは4番に座り打線を引っ張る存在であるの西村。「変化球に対する対応力や長打を飛ばすだけのパワーもあるので、春は活躍してくれると思います」と増渕貴月主将と谷田川監督は期待を寄せる。



藤代紫水の練習模様

■徹底したタイム設定による走力&守備力強化

 この2人が春以降の藤代紫水のカギを握る存在となるが、チームを率いる谷田川監督が大事にしたことは足を使うことだ。
 「打撃は相手投手に影響されますが、走塁はヒット1本で二塁から還れるような走塁をしないとダメだねと。なので、少しでも無駄の少ない走塁というのを目指してひたすら練習をしました」

 走塁への意識を高めるため、ノックではとにかくストップウォッチを片手に、選手たちが1プレー毎にタイムを計るようにした。その目安タイムは以下の通りだ。
内野ゴロ駆け抜け:4.2秒
内野バックホーム:3秒
外野タッチアップ:3.8秒
外野バックホーム:6.8秒



藤代紫水の練習模様

 ストップウォッチを使うことで、選手たちに走塁への意識を植え付けることはもちろんだが、体内時計で感覚を覚えさせることで、「焦りを無くして、無駄なエラーを抑えたい」という守備力強化の狙いがある。

 ただ頻繁に使う結果、「途中からボタンが使えなくなるので、ストップウォッチは15個くらい年間で使っています」とのことだ。

 増渕主将に話を聞いても、「(新チームスタート時から)ベースランニングを多くやってきました」と走塁に力を入れてきたことを語る。その時、二塁からいかに早くホームに戻れるか。ベースの回り方や、膨らみ方と言った走路の部分まで徹底して出来るまで磨いたとのことだ。

 今では「今年は足が速く、機動力が一番のウリです」と胸を張って言えるだけの技術を身につけた。



トレーニング模様

■狙うは県ベスト8

 ただ新チームになってから公式戦は5試合戦ったが、勝てたのは初戦の土浦三のみとなっている。残りは敗者復活戦等に回るも、なかなか白星を挙げることが出来ていないのが現状だ。

 「昨年のチームも1年間の公式戦を通じて、延長戦で負けることが2度ありました。特に夏の大会は二死満塁で見逃し三振と、あと少しが届いていません。だから勝負強さや粘り強さをテーマにチームを鍛えています」(谷田川監督)

 夏の茨城大会でベスト8に入るという目標をもって練習を重ねる藤代紫水。一冬かけて磨いた走力と粘り強さで、県8強まで駆け上がっていきたい。

(文=編集部)



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