第42回 西京(京都)創立130周年!誰にも負けない伝統校の意地2019年02月11日

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[1]“体幹”と“俊敏性”でチームを底上げ!
[2]伝統も勉強も野球も負けないチームを目指して!
[3]チームの土台は「全力疾走・全力発声」!

“体幹”と“俊敏性”でチームを底上げ!



鈴木雄大監督の指示を聞く西京高校の選手たち

■創立130年以上の伝統校

 明治19(1886)年に京都府商業高校として創立され、京都市立商業学校、京都市立第一商業学校、京都市立西京商業高等学校、京都市立西京高等学校、再び京都市立西京商業高等学校を経て平成15(2003)年に再び京都市立西京高等学校となり平成28年(2016)年に創立130周年を迎えた。進学実績では難関国公立大学(東大、京大、阪大、神大、医学部)や難関私立大(早慶、関関同立)の合格者を送り出す進学校である。
 野球部は前身の京都市立第一商業学校時代にはセンバツの優勝も経験し、京都市立西京商業高等学校に改校したあとも全国大会に出場してきた伝統校である。

 また昨年の夏の甲子園では第1回から第100回まで1度も欠かさずに地方大会に出場した皆勤校として前主将の田中優平(3年)が入場行進を行った。

■西京の練習環境と名物メニューは?

 現在野球部は2年生10名、1年生10名の計20名。平日の練習時間は1時間半でグラウンドは他部活との共同でネットを使って打撃練習や守備練習を行っている。雨の日はバックネット裏や学校の駐輪場でトレーニングを行うなど限られた環境の中で練習を行っている。
 名物メニューは黒土のまわりを5分間全力で走り続ける「5分間走」。このメニューにより、心肺機能とスタミナ、最後まで全力を出し続ける精神力を短時間で強化することが出来る。

■今年のチームのウリは?

 今年のチームには3つウリがある。
・好機をつくって後続につなぐ意識を持ったバッティング
・常に1つ先の塁を狙っていく走塁
・9回まで、また9回以降も全力を出しきれるスタミナ
この3つの武器に目標の「昨年度の夏予選での2勝を超える結果を残すこと」を目指し日々練習に取り組んでいる。

■新チームが始まった時のテーマとオフシーズンのテーマは?

 古川洸太主将は「自分たちが入部したときから、ずっと僕らのことを支えてくださった先輩方と、共に戦った夏が終わった次の日から新チームが始動したのですが、正直どうしていくべきなのか暗中模索の日々でした。そんな中での新チームのテーマは“今年の結果を忘れず、土台の基礎・基本の部分からチームとしてレベルを底上げする”でした。

 オフシーズンのテーマは「“体幹”と“俊敏性”」です。例えばウエイトの時にただ重いものを上げるのではなく、体幹・体の軸を真っすぐすることを意識しています。また今冬は全国レベルの陸上部のみなさんに様々なトレーニングを教えてもらったり、一緒にトレーニングをさせていただいたりして、短時間でも高い効果のあるトレーニングを重ねています。」と話してくれた。



バーベルを使ってトレーニングをする西京高校の選手たち

■チームがスタートしてからの思い出深いエピソードは?

  新チーム始まって最初の試合である塔南戦で、終始相手のペースで10本以上のヒットを打たれ最終的には0対16で敗北した試合が最も印象に残っている試合だ。
 古川主将は、「オーダーも手探りの状態だったが、このように手も足も出ない負け方をして、チーム内のムードも前チームとは比べものにならない程悪いもので、野球をやっていた中で、一番自分の力不足を感じました。ですがこの敗戦から学んだことも多く例えば1、2番の機動力を十分に生かした攻撃を見させていただき、自分たち一人ひとりが、どのような仕事をしていけば良いのかをたくさん学べた試合でもあったのでそういった部分でも印象残っている」と話してくれた。

 思い出深いエピソードとして9月に発生した台風の影響で、翌日グラウンドが壊滅状態になり、何日もかけて復旧作業に取り組んだことを挙げた。「その時期は練習や試合も野球ができない状態だったが1つ1つ修理することで自分たちがどれほど恵まれた環境で野球をさせて頂いているかを、改めて感じることが出来た」と話してくれた。

■西京高校の注目選手は?

 新チームがスタートしこれまで活躍した選手は中路航(2年)と渡辺歩紀(2年)の二人だ。
 「中路は持ち前のパワーを生かしたフルスイングでコース、カウントに関わらず鋭く速い打球を広角に打てる選手。新チームになってからはずっと4番として長打1本でランナーを全員ホームへ返してくれるチームの得点力になくてはならない存在。また渡辺はチーム1の俊足を持ちチームの中でも1番走攻守がそろっている選手で試合のときには多くの打席で出塁し、盗塁でチャンスをつくるのではなく守備の時には、多くのピンチを救ってくれたりしてくれます。」と古川主将は話す。

 今後、春夏の大会でキーマンとなる選手は中路航(2年)、渡辺歩紀(2年)、中村彦士(1年)の3人を挙げた。チームの中ですごい長所を持っている選手は中崎東輝(2年)で、「どんなピンチの時でも慌てる姿をあまり周囲に見せることなく、いつも通り頭の中では考えている。けれども動作は落ち着いているところはとても良い長所」と古川主将は紹介する。
 また「彼は投手で同じ2年の藤分大弥と共にエースナンバーに向けてトレーニングをしています。中崎は、周囲に見せる態度はとても冷静だが、投手としての夏以降の戦いから得る責任感は投手の中でも1番強く感じていると思う、その思いを胸に春以降の試合ではとても頼りがいのある良い投手になれると信じています。」と古川主将はこれからの活躍に期待をしている。

■オフシーズンの意気込み!

 古川主将は「自分たち2年生は、昨年3年生方にどんなつらい時しんどい時でも、ずっと自分たちのことを支えて下さったり、アドバイスをしてくださったり、練習のムードを良くしていただいたことをもう一度思い出し、自分たちも同じことを後輩にして、どんなにしんどい練習でも目的意識をしっかり持って支えていけるようにします。また1年生にも持っているポテンシャルが高い選手がたくさんいるのでこの冬の間に基礎的な体づくりをしっかりして、春夏に戦力となってくれるようになってほしいです。
 冬があけると野球が新たにはじまるだけでなく現2年生は新3年生に、現1年生は新2年生になり、勉強の方にも次のステップへと移る時期なのでこの冬の間に今までやってきた勉強内容を復習して、来年度に良いスタートをきれるように文武両道を継続することができるように勉強の方もレベルアップすることが出来るように頑張りたいです。」と語ってくれた。

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