第3回 札幌光星(北海道)「もう一人の自分に負けないこと!」2019年01月16日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】ページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!
[1]札幌で要注目となった札幌光星をピックアップ!
[2]全道大会で感じた強豪との差
[3]もう1人の自分に負けるな!!

札幌で要注目となった札幌光星をピックアップ!



70名の部員がいる札幌光星の集合写真

■昨秋は強豪の東海大札幌を撃破!
 北海道札幌市東区に所在する札幌光星はカトリック教育修道会「マリア会」を母体とする学園で、昭和8年(1933年)に札幌光星商業学校として設立され、翌年4月に開校。昭和23年(1948年)に高等学校が設立された。OBでは埼玉西武の齊藤 誠人選手を輩出している。昨夏は南北海道大会ベスト8まで勝ち進み、昨秋の支部予選は代表決定戦で強豪・東海大札幌を下し、全道大会に出場している。

■名物練習トラックランで何を鍛えるのか?
 1年生33名、2年生37名と計70名で活動する札幌光星。女子マネージャーの谷川 侑夏さん、河田 さくらさんはこのチームのウリについて打撃力の高さ、内野の堅い守備。さらに前チームからのレギュラーが多く、経験者が豊富なところだと答えてくれた。このチームの名物練習として挙げてくれたのがトラックランだ。

 「体育館に100メートルトラックを作り、1周16秒2周36秒3周52秒4周80秒以内に走るものです。逆周もあり、1回の練習で約17周走ります。タイムをきれなかった選手には罰走があります。自分の100パーセントを出し切ることが求められます。トラックラン中は周りの声が絶えることはありません。苦しい中でどれだけ周りのために声を出せるかという人間性が出る部分です。札幌光星高校野球部が大事にしている練習の一つです」

 このトラック走により精神面を鍛えている。

■投票でメンバー決めを行い全道大会を戦った

 谷川さんと河田さんは新チームスタート時のチーム方針について詳しく語ってくれた。「甲子園出場を目標に掲げ、打撃や走塁中心の攻撃的なチームを目指しスタートしました。 野球の技術面だけでなく、礼儀正しいチームを目指し、日常生活の挨拶、相手の目を見て話を聞くことやかばんのチャックを閉めることなどを徹底しています」技術、精神の両面を鍛えてターニングポイントとなったのは全道大会前の北海との練習試合だ。

 「初回に2点取られ、ピッチャーが真下 空良に代わった6回にも、先頭打者にホームランを打たれ1対9になりました。その後の攻撃では近藤尚矢がホームランを打つなど点差を縮めましたが、結果8対9で敗れました。1点の重みや打線が繋がらない時の引き出しの無さを感じました。また試合ミーティングでは選手同士が本音で思っていた事を言い合いました。また課題をじっくり話し合いました。このミーティングはチーム力が上がったひとつのきっかけになりました」

 そして全道大会のメンバーを2年生の投票で決めたという。

 「札幌光星高校野球部で私たちの代で初めて取り組んだことです。自分たちで選ぶ責任を実感しました。またメンバーはチームの代表という自覚をより一層持ちました」

 全道大会では延長戦の末、敗れたものの、これまでにないことに取り組み、大きな経験を積んだ秋となった。



チームを紹介してくれたマネージャーの河田さくらさん(左)、谷川侑夏さん(右)

今年の注目選手は?

 谷川さん、河田さんはエースの真下空良投手、全道大会では6番レフトで出場した國分 航太選手の名を挙げてくれた。

 「真下の打ちにくい独特のボールと内野の堅い守備で内野ゴロの山を築きチームを勝利に導きました。國分は支部で出られなかった悔しさをバネに、全道大会の白樺学園高校戦では3安打でチームを引っ張りました。」

 春以降のキーマンは主将・近藤 尚矢(2年)、1番ショート・辻 健志(2年)、4番セカンド・野呂 和生(2年)に期待している。また近藤昇真(2年)に対する期待も高い。彼のウリは「声」だ。

 「持ち前の明るさと元気さで周りを巻きこんで行動することができます。昇真の声はグラウンドどこにいても聞こえます。これからはチームが苦しい時に周りを鼓舞してくれると思います。またチームがピンチのとき明るさや声で流れを持ってきてくれることを期待したいと思います」

■北海度の強豪に勝つ為に個の力を鍛える
 この冬は「無」というテーマを掲げている。トラックラン以外では、指摘の声と返事のみでとにかく個を伸ばし、自分と向き合うことを大事にしている。そして谷川さんと河田さんは選手たちへこうエールを送った。

 「冬の追い込みが2年生にとって最後の変われるチャンスです。甲子園出場を口で言うだけの目標でなく、本気で狙っていきます。そのために毎日のきついトレーニングや練習を妥協せずに100パーセントの力で取り組んでください!また2リットル弁当やローテ間のおにぎりなどで体重を増やし、体の可能性を変えてください!」

 本気で取り組み、神宮大会優勝の札幌大谷北海東海大札幌と強豪ひしめく札幌支部を勝ち抜き、甲子園を狙っていく。

【次のページ】 全道大会で感じた強豪との差

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第931回 北海を食い止めるの南北海道勢はどこだ?北北海道では実力が拮抗し合う混戦模様!【北海道大会展望】【大会展望・総括コラム】
第206回 佐々木・奥川らドラフト上位候補だけではなく、ブレイクに期待がかかる逸材投手リスト90名!【ドラフト特集コラム】
第105回 9人いるからこその個性で全力サポート!遠軽(北海道)頑張るマネージャー!【頑張る!マネージャー】
第202回 奥川、西はどのような投球を見せたのか?研修合宿に参加した投手14名を徹底考察!【西日本編】【ドラフト特集コラム】
第201回 佐々木、及川の実力は?研修合宿に参加した投手14名を徹底考察!【東日本編】【ドラフト特集コラム】
第904回 悔しさをバネに飛躍の冬に!大岸悠斗(東海大札幌) 【2019年インタビュー】
第906回 名将が考える、4次元のコミュニケーション!大脇 英徳監督(東海大札幌) 【2019年インタビュー】
第907回 勝てる投手へと、さらなる高みへ上がるために!小林 珠維(東海大札幌)・後編 【2019年インタビュー】
第903回 夏までに最速153キロを目指す!投打に注目、小林 珠維(東海大札幌)・中編 【2019年インタビュー】
第902回 「明確な目的」でブレない行動!魅力ある大型右腕・小林 珠維(東海大札幌)・前編 【2019年インタビュー】
札幌大谷vs白樺学園【北海道 2018年秋の大会 第71回秋季北海道高校野球大会】
旭川実vs北海道栄【北海道 2017年秋の大会 第70回秋季北海道高校野球大会】
北海道栄vs函館工【北海道 2017年秋の大会 第70回秋季北海道高校野球大会】
駒大苫小牧vs白樺学園【北海道 2017年秋の大会 第70回秋季北海道高校野球大会】
東海大札幌vs旭川実【北海道 2016年秋の大会 第69回秋季北海道高校野球大会】
池田 【高校別データ】
浦幌 【高校別データ】
小樽未創 【高校別データ】
札幌光星 【高校別データ】
清水 【高校別データ】
白樺学園 【高校別データ】
滝川 【高校別データ】
東海大札幌 【高校別データ】
長沼 【高校別データ】
広尾 【高校別データ】
美唄工・北海道美唄尚栄 【高校別データ】
福島商 【高校別データ】
双葉 【高校別データ】
北海 【高校別データ】
北科大高 【高校別データ】
北海道札幌あすかぜ 【高校別データ】
室蘭大谷 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム