目次

[1]少ない人数でも遠くまで響かせる
[2]初めての甲子園は忙しい!
[3]自分の応援が選手たちに届いていることが嬉しい!

 今春の選抜甲子園に出場した学校のうち初出場は10校。その中の1校が中央学院である。昨秋の関東大会優勝校で、選抜では神宮大会王者・明徳義塾を苦しめた。

 今回訪問したのは初めての聖地で躍動した野球部を後押しした中央学院吹奏楽部である。野球部同様、初めて甲子園の舞台で演奏することとなった吹奏楽部。経験したことのない舞台で苦労したことや、日頃大切にしていることは何なのか。お話を伺った。

少ない人数でも遠くまで響かせる


 「火・土・日の計3日間くらいしか全員が集まれないんです」 
 部員数は3学年で31名。決して大人数ではない中央学院吹奏楽部。加えて補習や委員会があって、全員揃っての練習がなかなかできない。 その結果、平日は個人練習が増えてしまうだけでなく、合奏をする時はテンポ感にズレが生じてしまい音を揃えることが難しい。顧問の関聡美先生は、部活動の現状と抱える課題を語ってくれた。

 そんな環境でも部員同士の関係をしっかり構築するために、「係」という、部長以外の役職を設置した。
 生徒の体調を管理する保健係や、金銭を管理する会計係などの様々な「係」を設けることで同じ楽器やパート以外の先輩とも関係を深められればと関先生は考える。

 その係に部員全員が1年生の夏から関わることで、自分がいなければ部活動が成り立たない責任感を持たせることも狙いにあった。部長である中村真未さんは「責任感を持って行動できている」と係の効果を実感している。


 少ない人数ではあるが、確かな信頼関係を持って練習に取り組む中央学院吹奏楽部。そんな彼女たちは普段、室内でブレストレーニングという息の使い方を鍛える練習をしているが、野球部応援が近づくと、その練習を外で行っている。

 こうすることで、実際に球場で遠くまで音を届けることを意識している。また、野球部応援はどれだけ楽譜を覚えて演奏ができるのかがポイントになる。高い精度を求めるコンクールとはスピード感でも違いがあると関先生は話す。

 音の大きさとスピード感が大事な野球部応援だが、球場に行ったときの関先生の動きは慌ただしい。
「(試合中も)相手の席の方に移動して音の聞こえ具合を確認します」

 当たり前のように関先生は話すが、つきっきりで生徒に指導するのではないというのは意外だ。しかし、これにはしっかりとした理由がある。
「球場によって音の跳ね返りは違うので、相手の席に行ってどんな風に自分たちの応援が聞こえているのか。そのチェックをするために動き回っています」

 もしそれで音の響きがあまり良くないのであれば音を出す向きを調整するなどして、一番響く向きを探すのだ。ここに吹奏楽部として応援する責任感が垣間見えた。ここで意外だったのが、音を遠くまで届けるという野球応援で大切にされていることが、コンクールにも必要な技術であるということだった。

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