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 28日、第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場)の出場32校が決定。昨秋近畿大会優勝、明治神宮大会初制覇を果たした大阪桐蔭(大阪)は順当に名前が呼ばれ、3年連続13回目の出場が決まった。

 春夏合わせて8度の甲子園優勝を誇り、現在の高校野球界を牽引している大阪桐蔭には、毎年全国各地から中学時代の実績を引っ提げた選手が入学してくる。5番を務めている海老根 優大外野手(2年)もその1人だ。明治神宮大会の初戦、敦賀気比(福井)戦では初回の第1打席で豪快な逆転3ランを放ち、多くのファンに衝撃を与えた。

 海老根は中学時代、関東地区のボーイズリーグの強豪・東都クラブ京葉ボーイズ(千葉)でプレーした。中学時代は、2017年カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会、2019年JUNIOR ALL JAPAN(NOMO JAPAN)、2019年U-15日本代表のメンバーに選出された世代トップクラスの実力の持ち主。東都京葉ボーイズの関口勝己監督も「運動能力がある子でした。投げる、打つ、走るは中学生ではトップレベルでした」と潜在能力の高さを実感していた。

 特に海老根が2年生の時、春の全国大会の準々決勝、泉州阪堺ボーイズ(大阪)戦で当時3年生だった日本ハム1位の達 孝太投手(天理)から場外ホームランを打ったことは鮮明に記憶しているという。「打った瞬間入ると分かるような打球が多かったです。いい弾道で、ホームランの軌道で打っていました」と神宮球場で放った一発同様、中学時代からパンチ力は抜群だった。

 順調に実績を積んだ海老根は大阪桐蔭へ進学を決める。「これまで関東から近畿の高校に進学して成功する選手が少なかった中で、ましてや関東から『大阪桐蔭』へ進学してクリーンアップを打つような選手がいなかったので、どこまでやれるかなと思っていたのですが」と関口監督は当時の心境を振り返ったが、おごらずにコツコツ努力を続ける姿勢も知っていた。「気配り目配りができる選手でした。片付けとかも自ら率先してやる子で、天狗にもならずに、謙虚にやってくれる子です」。

 入学時から注目を集めてきたが2年秋から主力として逸材揃いの大阪桐蔭でクリーンアップを務め、明治神宮大会の決勝、広陵(広島)戦では3安打1打点をマークし大阪桐蔭の初優勝へ貢献した。関口監督はその決勝戦をスタンドで見守っていた。「3本出ましたが、長打が出ないかなあと思っていました。まだまだ硬さがあります」と今後へ期待を込める。

 昨年末にはOBが集まり、海老根ともコミュニケーションをとる機会があったが、「あの大阪桐蔭に進んで『楽しい』と言っていたので、いい表情だったと思います」と笑みを浮かべた。

 関東から大阪桐蔭へ飛び込み、クリーンアップを勝ち取った海老根。センバツの舞台でも豪快な一打を期待したい。

(記事=編集部)


東都京葉ボーイズ・関口勝己監督

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