熱戦続く春季神奈川大会。4日に準決勝が行われ、横浜東海大相模が決勝進出を決めた。両校が決勝で対戦するのは昨夏、昨秋に続き3季連続となる。

 センバツ王者・横浜は今春も磐石な戦いで勝ち上がってきた。奥村 頼人投手(3年)、織田 翔希投手(2年)を筆頭とした投手陣に、阿部 葉太投手(3年)を中心とした強力打線を擁し、新チーム発足から公式戦負けなしの24連勝を達成している。さらには県大会初戦から福井 那留投手(1年)、川上 慧選手(1年)ら1年生がデビューを果たすなど、新戦力との融合で競争がますます激しくなっている。

 一方の東海大相模もエースで最速150キロ右腕・福田 拓翔投手(3年)が万全ではない中、投手陣が成長を見せている。4回戦で島村 宏斗投手(3年)が4回9奪三振と圧巻投球を披露すれば、準々決勝では小関 悠斗投手(2年)が6回無失点の快投。横浜スタジアムの準決勝では萩原 優真投手(3年)が7回1失点とそれぞれが結果を残し、存在感を示している。野手でも下級生からレギュラーを張る中村 龍之介外野手(3年)、金本 貫太内野手(3年)が中軸を担い、4回戦と準々決勝で共にマルチ安打を記録した。他にも主将の柴田 元気(3年)や日賀 琉斗内野手(3年)ら、昨夏甲子園を経験した選手が多く残り、下級生を牽引している。

 両校は昨春も準決勝で対戦し、後にプロ入りを果たす藤田 琉生投手(日本ハム2位)の本塁打などで東海大相模が5対1と勝利した。昨夏は決勝で激突し、終盤の8回に東海大相模の中村が値千金の逆転打を放って聖地への切符を掴んだが、昨秋の決勝では横浜の織田が7回2失点と試合を作ってリベンジを果たしている。

 今春も決勝の舞台で激突することとなった両校。果たして春の頂点に立つのはどちらか。激戦必須の戦いから目が離せない。

【表】近年の直接対決 結果一覧

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