【春季鹿児島大会】大島がチーム一丸、束になって戦って快勝
大島・田中投手
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<第154回九州高校野球大会鹿児島県予選:大島6-0頴娃>◇30日◇3回戦◇平和リース
大島は2回、2死二塁から7番・田中 誇生(2年)の中前適時打で先制する。
3回は3番・要彌 真登主将(3年)の左越え二塁打、4番・永田 泰雅(3年)の犠飛で2点を追加した。
先発したエース田中は再三走者を出すも、丁寧な投球で守備のリズムを作り、8回まで相手打線に三塁を踏ませなかった。
打線は4回以降、相手左腕エース田之脇 唯仁(2年)を打ちあぐねたが、8回に5安打を集中し、3点をダメ押しした。9回は2番手の中村 拓人(3年)が三者凡退で切り抜け、大島が完封勝ちした。
コールド勝ちは逃した大島だが、今大会初の完封勝利で8強へ。小林 誠矢監督は「チーム一丸束になって戦えた」と振り返った。
守備面の安定感が回を追うごとに増していた。エース田中が尻上がりに調子を上げて、守備のリズムを作る。「ストライク先行の投球だったので、守備位置もあらかじめ動かしやすかった」と要主将。走者は再三出したが、最後まで三塁を踏ませなかった。
打線は幸先良く序盤で3点を先取したものの、中盤は緩急を駆使した相手の左腕エースを打ちあぐねた。「中心打者が打ち上げてしまって、うまく攻められなかった」(要主将)。
このまま終われば大いに反省が残るところだったが、終盤8回に修正力を発揮する。先頭の4番・永田が初球を強振して中前安打。チームで掲げる「低い打球でセンター返し」(要主将)の「お手本」を主砲が示したことで、打線に火がつき単打のみで5安打を集中して3点をダメ押しした。
準々決勝の相手はれいめい。昨秋準優勝の第1シードで、大島が1回戦で完封負けした因縁の相手だ。冬の間、「0―3」のスコアをホワイトボードに書いて、悔しさを忘れないようにしてきた。「この冬やってきたことを全員でぶつけて勝ち切りたい」と要主将。小林監督は「気負わず、全員で束になって、粘り強く戦う」と雪辱戦への意気込みを語っていた。
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