JFE西日本が両チーム合計30安打の乱打戦に勝利! 寒空の神宮で今大会1勝目を掴む!【社会人スポニチ大会2024】
ホームランとサヨナラ打を放った鳥井凌(JFE西日本)
3月10日のJABAスポニチ東京大会でJFE西日本とHonda熊本が対戦。計30安打の乱打戦となった試合はJFE西日本がサヨナラ勝ちで大会1勝目を掴んだ。
初回から荒れた展開となったこの試合。Honda熊本は3番の稲垣 翔太内野手(明豊)が豪快にライトスタンドに運び2点を先制する。流れに乗りたかったチームだが、先発した米倉 貫太投手(埼玉栄-Honda)が5者連続タイムリーを許すなど、大量7失点。内田 聡監督が、「ファーストストライクから積極的にいいスイングができた」と話すように、強力JFE打線が猛攻を仕掛けた。
それでも、Honda熊本は主導権を渡さなかった。2回に1点を加えると、続くイニングでは、指名打者の宮川 海斗外野手(佐久長聖-上武大)が2ランを放つなど、一発攻勢で追い上げを見せる。4、5回にも得点をあげ、怒涛の粘りで逆転に成功したが、JFE西日本も代打鳥井 凌外野手(尽誠学園-仙台大)のホームランで再び同点。5回終了時点で両チームともに2桁安打の乱打戦となった。
6回以降、JFE西日本は1イニング3投手の継投策でピンチを切り抜けるなど、投手陣が粘りを見せ打線の援護を待った。一方のHonda熊本はランナーこそ出すもののJFE西日本の5番手・津山 裕希投手(明秀日立-中部学院大)の前に得点することが出来ず、試合は平行線をたどった。
最終回、試合を決めたのは再び鳥井のバットだった。2死1,2塁のチャンスで打席に立つとセンターへ運び、9-8でサヨナラを決めた。JFE西日本の内田監督も、「集中力を切らさずプレーしたことが勝利につながった。”最後まで諦めなければ勝てる”と実感できたことはいい経験になった」と振り返った。時計は7時を回り、この日神球球場で行われた第2試合に続いて、3時間を超える長いゲームとなった。寒空の中、両チームのベンチからは声はやむことなく、最後まで全力プレーを貫いていた。
JFE西日本は勝利したものの予選リーグAブロックの敗退が決まった。それでも内田監督は前を向く。「敗退は決まったが、2勝して帰りたい。全国の強豪と試合を経験して、自分たちの糧にしていきたい」。強豪ひしめくAブロックで奮闘するチームに注目だ。
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