3時間を超える熱戦はJR東日本に軍配! タイブレークの激闘制し予選リーグ突破に近づく大きな1勝!【社会人スポニチ大会2024】
タイブレークの激戦を制したJR東日本の選手たち
2日目を迎えたJABAスポニチ東京大会。神宮球場で行われた第2試合、ENEOSとJR東日本の強豪対決はロースコアの展開で白熱した試合となった。試合後、JR東日本の濱岡武明監督は、「総力戦の中、ピッチャーがよく踏ん張ってくれた」と総括した。
ENEOSは3回にJR東日本のルーキー・石上 祐介投手(東洋大牛久-東洋大)から1死3塁の好機を作ると、川口 凌内野手(横浜-法政大)がライトへ2ベースを放ち先制。好投していた阿部 雄大投手(酒田南)がJR東日本の髙橋 隆慶内野手(明秀日立-中央大)に一発を許し、試合は振り出しとなったが、直後の攻撃で山田 陸斗内野手(桐光学院-明治大)の犠牲フライを放ち勝ち越すなど、試合序盤から均衡した展開が続いた。
中盤以降は両チームともにリリーフが粘りを見せた。ENEOSは2番手でマウンドに送った関根 智輝投手(都立城東-慶應義塾大)が2回3奪三振パーフェクト。今秋のドラフト候補として注目される中で、140キロ後半の直球を軸に圧巻の投球を披露した。対するJR東日本は、4番手で登板の髙山 陽成投手(作新学院-明治大)が躍動。5回2死満塁の場面でマウンドにあがると、ファールフライでピンチを切り抜け、その後も緩急を巧みに使い分けながら強力ENEOS打線に反撃を許さなかった。
試合が動いたのは8回。2死2塁でJR東日本の杉崎 成騎外野手(東海大相模-東海大)が、レフトへタイムリーを放ち再び同点に。そのまま決着が着くことは無く、今大会初となるタイブレーク制での延長戦へともつれ込んだ。
延長戦でも光ったのは高山の粘りだった。10回表の攻撃が無得点に終わり一打サヨナラの窮地に立たされたが、福武 修内野手(東海大甲府-立命館大)の好守もあり、無失点でつないだ。リリーフながら6回無失点被安打1の好投に濱岡監督も、「高山が粘り強く投げてくれた」と称えていた。
そのウラ、チームは1死1,3塁から高卒3年目の篠田 怜汰外野手(羽黒)が「自分が決めてやろうと思った」と、均衡を破るタイムリーを放つ。さらには、渡辺 和哉捕手(文星芸大附-専修大)にもタイムリーが飛び出し、2点の勝ち越しに成功。11回ウラに失点したが、1点を守り切り2連勝をあげた。3時間を超す熱戦に、「競ったゲームを勝ち切れたことは選手の自信になる。予選リーグ最終戦も全員野球で、挑戦する気持ちを持って臨みたい」と意気込んだ。
この日の結果により、JR東日本が2勝でAブロック単独首位に躍り出た。決勝トーナメント進出に向け、大きな1勝を手にした。
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