前川(阪神)が、対外試合打率2割5分でもキャンプMVPに選ばれた理由 ライバル野口&井上との差はどこに?
智辯学園時代の前川右京
阪神がキャンプを打ち上げ、前川 右京外野手(智辯学園出身)が、岡田監督から今キャンプ野手の「MVP」に選ばれた。飛距離が伸びたこと、下半身を使えていることなど、結果よりも打撃の内容を高く評価されたようだ。
前川は決して試合で数字を残したわけではなかった。オープン戦の3試合5打数無安打を含め、対外試合では6試合で8打数2安打で打率は.250。ただし、4四球を選んで出塁するなど、打てなくても「結果」は残している。岡田監督が「期待値が上がった」という言葉を口にしたのも、前川の成長を感じたからだろう。前川は打席のなかで、シーズンで十分に戦力になる可能性が高いと、岡田監督に思わせることに成功した。
前川をはじめ、今年の阪神の新たなピースとして台頭してきそうな若手野手は、キャンプでアピールしてきたが、対外試合ではアピール不足だった。
前川 右京 6試合 8打数2安打 0打点0本塁打 1三振4四球
野口 恭佑 6試合 5打数0安打 0打点0本塁打 2三振0四球
井上 広大 5試合 7打数0安打 0打点0本塁打 2三振3四球
長距離砲として期待が高かった野口 恭佑外野手(創成館出身)、井上 広大外野手(履正社出身)はともに無安打。キャンプ当初の期待ほど、結果を残すことはできていない。ともに2軍での実戦にアピールの場を移して再浮上を狙う。
オープン戦が本格化する3月に突入する。2日からオープン戦17試合で、前川は最後のアピールに挑む。29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)。外野のポジションでスタメン出場を果たすため、「MVP」の期待値をさらに高めていく。
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