阪神育成左腕・川原が3回無失点、大阪桐蔭最強世代を破った創成館の投打の柱が躍動中
創成館時代の川原 陸
<練習試合:阪神2-0韓国・サムスン>◇20日◇宜野座
阪神育成の川原 陸投手(創成館出身)が、先発3回を見事に無失点に抑えた。186センチの長身から重みのある直球と、多彩な変化球を武器に安定した投球。期待の育成左腕が、合格点の結果を示した。
初回をわずか6球の三者凡退に抑えると、2回は1安打は許したが無失点。3回も三者凡退に抑えて、3回1安打2奪三振の好投だった。
2018年ドラフト5位で阪神に入団。最速147キロをマークするまで成長していたが、左肩のケガもあり2022年から育成契約となっていた。岡田監督も期待する左腕として、支配下復帰を目指して今キャンプを送っていたが、大きなチャンスをものにしそうだ。
川原は創成館(長崎)のエースとして2018年センバツ8強の実績を持つ。前年秋の九州大会を制し、明治神宮大会準決勝で大阪桐蔭(大阪)を破るなど準優勝。中日・根尾 昂投手、ロッテ・藤原 恭大外野手らを擁して2018年春夏甲子園を連覇した代の大阪桐蔭を唯一破ったのが、この創成館だった。川原は4回から登板し4.2回を無失点に抑えて勝利に貢献している。
この時の1番打者が、阪神今キャンプで売り出し中の、育成出身の野口 恭佑外野手だ。2018年センバツ準々決勝では、敗れたものの5打数5安打3安打1四球と大器の片りんを見せていた。
当時、「王者」だった大阪桐蔭に唯一勝利したチームの投打の柱が、今阪神で躍動しようとしている。
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