ソフトバンク 支配下登録は「残り8」! 57人の育成選手サバイバルを勝ち抜くのは!?
緒方理貢(京都外大西出身)、川村友斗(北海出身)
現在のNPBで一番の巨大球団といえば、ソフトバンク。
支配下62人、育成57人の計119人も抱えている。現在の育成選手がシーズン中に支配下登録になるには、7月31日が期限となっている。支配下登録枠は「8」。選手たちはこの枠をかけて戦うことになる。
今回はキャンプA組入りをはたした育成選手4人について紹介していきたい。
A組に入ったのは中村 亮太投手(千葉経大附-東農大オホーツク)、仲田 慶介内野手(福岡大大濠-福岡大)、緒方 理貢外野手(京都外大西-駒澤大)、川村 友斗外野手(北海-仙台大)の4人。パフォーマンス、昨年の二軍成績、非公式戦の成績を見ても、支配下登録の有力候補になるだろう。
中村は今季4年目を迎える速球派右腕。20年ドラフトでは育成8位指名と、最後の指名を勝ち取った。
最速154キロを誇る本格派右腕で、昨年は二軍戦で53試合を投げ、5勝4敗、防御率2.17の好成績を残した。中継ぎで活躍していた甲斐野 央投手(東洋大姫路-東洋大)が人的補償で西武に移籍。中継ぎ枠は1枠空いたので、中村を含めた若手の速球派右腕で争うことになる。今シーズンは支配下登録の大チャンスではないか。
仲田は強肩巧打のプレイヤー。21年のドラフトでは最後となる128番目の指名を受けて話題となった。
目を惹くのは圧倒的な練習量。その姿勢には小久保裕紀新監督も絶賛している。
福岡大時代のチームメイトで今季からDeNAでプレーする井上 絢登(久留米商-福岡大-徳島インディゴソックス)は仲田の取り組む姿勢に刺激を受けたという。仲田は二軍戦で70試合出場し、1本塁打18打点、打率.274を記録。二軍以外の非公式戦では38試合で打率.310、14打点の好成績を残し、練習姿勢だけではなく、パフォーマンスでも育成選手内では上位に入る選手なのがうかがえる。
今季4年目の緒方は京都外大西時代から走攻守三拍子揃った大型野手として注目された逸材。駒澤大を経て、20年のドラフトで育成5位指名を受けた。二軍戦以外の非公式の試合では90試合に出場して、打率.344、2本塁打、60打点、52盗塁を記録した。シャープなスイングで次々と長打を飛ばし、脚力も素晴らしいものがあり、持ち味を発揮していきたい。
今季3年目の川村は北海時代からスラッガーとして活躍し、仙台大ではリーグ通算8本塁打、首位打者1回、打点王2回、本塁打王1回と、仙台六大学を代表する強打者として活躍した。21年のドラフトでは育成2位指名を受けた。
昨年は二軍戦以外の非公式の試合で47試合に出場して、打率.364、4本塁打、26打点と格の違いを見せ、二軍戦でも68試合で、打率.262、6本塁打、20打点の好成績を残し、ファームの日本一を決めるファーム日本選手権でMVPを獲得した。
いずれも去年二軍戦で貢献度の高いパフォーマンスを魅せてきた。昨年、二軍監督だった小久保監督にとっても好印象だったのだろう。
シーズンオフ、何かと球界を賑わしてきたソフトバンク。新戦力の台頭はあるのか。
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