42歳中島宏之(中日)、あと「6」で到達する「2000安打以上に貴重な大記録」とは?【プロ野球大記録に挑む選手たち②】
中島宏之
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。
巨人を戦力外となった中島 宏之内野手(伊丹北出身)は、今季から中日でプレーする。西武5位で入団すると遊撃手に転向し、最多安打、最高出塁率のタイトルを獲得するなど、西武時代は大活躍した。
ベテラン中島にとって、今季達成が見込まれるのが1000打点。過去55人が達成している2000安打より少ない、49人しか達成していない記録だ。ここまで積み上げてきた打点は994で、あと6打点となっている。
記録達成は時間の問題と言いたいところだが、そう簡単ではなさそう。23年シーズンでは巨人でわずか8試合の出場で、5安打しか打てず、打点は0だった。代打での起用が多く、故障もあって、ほとんど戦力になっていなかった。
中日は得点力不足解消のために、中島を「代打の切り札」として起用することが有力視されているが、シーズンを通して、代打として起用されるほどの「信頼」と「実績」を勝ち取らないといけない。キャンプ、オープン戦を通じて、しっかり結果を残さないといけない状況だ。若手選手の台頭も多い中日のなか、しっかり調整できるかどうか。
中島は2011年に100打点をマークしたことがある。この数字は遊撃手のシーズン打点としては、元阪神などで活躍した鳥谷敬氏に次ぐ歴代2位。パ・リーグの遊撃手としては、初めて100打点を超えた勝負強さを持っている。巨人時代の20年からの3年間は、打席こそ少ないながら、得点圏打率は3割前後をキープしていた。「代打」としての「信頼」を勝ち取れば、あと6となっている1000打点の達成は容易になる。
2000安打までは72、3000塁打までは56と、こちらの記録はここ数年の実績を見れば簡単なことではないが、42歳になるシーズンでどこまで伸ばせるかにも注目だ。