山本由伸、松井裕樹不在で…パ・リーグ投手部門タイトル争いはどうなる!?
西武・髙橋光成投手(前橋育英出身)
このオフにMLB移籍を目指していた日本人選手のうち、山本 由伸投手(都城高出身)はドジャース、松井 裕樹投手(桐光学園出身)はパドレスへの移籍が決まった。
今シーズンは山本が最多勝、最多奪三振、最優秀防御率、最高勝率の4タイトルを、同地区のパドレスに入団する松井は、最多セーブのタイトルを獲得している。山本は3年連続で4冠、松井も2年連続でのタイトル獲得だった。
タイトル争いの常連である2人がMLBへと移籍するとなれば、タイトル争いの構図も大きく変わってきそうだ。さらに最優秀中継ぎのタイトルを獲得したペルドモ投手も、ロッテを自由契約となり退団が濃厚となっている。このまま他のNPB球団と契約を交わすことができなければ、今シーズンのパ・リーグの投手タイトルを獲得した選手が来季不在となってしまう。
来シーズンのタイトル候補となる、今シーズンの各部門の2位は誰だったのか。
防御率部門は、来オフ以降のMLB移籍を目指している西武・髙橋 光成投手(前橋育英出身)。勝ち星は、同じく将来的にMLB移籍を目指している西武・平良 海馬投手(八重山商工出身)と、日本ハムに移籍した山﨑 福也投手(日大三出身)が2位で並んだ。
奪三振はロッテ・種市 篤暉投手(八戸工大一出身)、勝率はオリックス・宮城 大弥投手(興南出身)が、それぞれ2位だった。セーブは、250セーブまであと32セーブに迫っているロッテ・益田 直也投手(市立和歌山商出身)、最優秀中継ぎ(HP)は楽天のルーキー・渡辺 翔太投手(北九州高出身)が2位に入った。
先発投手のタイトルを3年連続で総なめにし、さらには沢村賞とMVPも受賞してきた山本と、2年連続で最多セーブを獲得した松井が、ともに海を渡ることは、パ・リーグでプレーするその他の投手たちにとっては大きなチャンスとなる。
特にMLB移籍を目指す髙橋や平良は、球団にポスティングを認めてもらうためにも、タイトルを獲得した上で、チームを優勝に導きたいところだろう。
来シーズンは1年前の投手のタイトルホルダーが不在となることで、タイトル争いがより一層面白くなりそうだ。
<2023年パ・リーグの投手タイトル上位3人>
・最多勝
16勝:山本 由伸(オリックス)
11勝:平良 海馬(西武)
11勝:山崎 福也(オリックス)
・最優秀防御率
1.21:山本 由伸(オリックス)
2.21:髙橋 光成(西武)
2.27:宮城 大弥(オリックス)
・最多奪三振
169:山本 由伸(オリックス)
157:種市 篤暉(ロッテ)
153:平良 海馬(西武)
・最高勝率
.727:山本 由伸(オリックス)
※13勝以上の投手が1人のみ
・最多セーブ
39S:松井 裕樹(楽天)
36S:益田 直也(ロッテ)
29S:平野 佳寿(オリックス)
・最優秀中継ぎ
42HP:ペルドモ(ロッテ)
33HP:渡辺 翔太(楽天)
32HP:平井 克典(西武)