吉田大吾(星稜)、神宮優勝の原動力となった攻守にハイレベルな遊撃手! OB北村拓己超えを狙え<2024年のヒーロー候補たち⑥>
吉田 大吾(星稜)
32年ぶりの明治神宮大会優勝を決めた星稜。その原動力の1人がショートを守った吉田 大吾内野手(2年)ではないだろうか。神宮大会では4試合で、15打数6安打を記録し、うち3試合はマルチ安打だった。
吉田は3人兄弟の末っ子で、次男の吉田 慶剛捕手も今年の夏の甲子園に専大松戸の選手として出場した。父の吉田 祐司氏も竜ヶ崎一の主将として甲子園に出場しているなど、野球一家で育った吉田 大吾。取手シニア時代から評判の内野手だった。
まず打撃。スクエアスタンスで両膝を曲げて構える。投手の足の動きに合わせて始動を行い、ブレを小さくするために、すり足気味でステップして、踏み込む。
トップの動きを見ると、バックスイングを深く取らない。そのため、立ち遅れせず、インパクトを迎えることができている。腕っぷしの強さもあって、スイングスピード、打球速度は非凡なものがあり、角度が付けば本塁打も期待できる打者だ。
守備は一級品。両足を軽快に動かし、バウンドに合わせるのが上手く、捕球技術が高い。なめらかなステップから安定したスローイングをしており、見応えがあった。
まるで星稜OBで昨日の現役ドラフトで読売ジャイアンツから東京ヤクルトスワローズに移籍した北村 拓己内野手の高校時代を思い出させる選手。攻守の技術の高さ、フィジカルの強さを見れば、いずれプロを狙える予感がある。是非、来春には大きく成長し、活躍する姿を見せていきたい。
<名鑑情報>
吉田 大吾(よしだ・だいご)
右投げ右打ち
175センチ74キロ
取手シニア出身・高崎中出身
父 吉田 祐司氏 竜ヶ崎一出身 主将として二度甲子園出場
兄 吉田 慶剛捕手(専大松戸)
1年秋から主力選手として出場 主に三塁を守る
2年春 3番ショートとして県大会優勝
2年夏 創成館戦では代打で出場
2年秋 県大会 16打数6安打
北信越大会 15打数4安打
神宮大会 15打数6安打
46打数16安打 打率.347