【関西六大学】プロ注目右腕・上田大河(大商大)無四球好投で最終決戦へ!
6回1失点と好投した大阪商業大先発の上田大河
大阪商業大が勝ち点4で大阪経済大との最終決戦へ!ドラフト候補の上田は6回1失点
<関西六大学野球秋季リーグ:大阪商業大14-6京都産業大>◇11日◇第6節3回戦◇わかさスタジアム京都
大阪商業大が京都産業大を下して、2勝1敗で今季4つ目の勝ち点を手にした。
大阪商業大は1回、1番の金原 塁内野手(3年=クラーク記念国際)が、今季2本目となるセンターへの先頭打者本塁打で先制点を挙げる。
その裏、大阪商業大は今秋のドラフト候補に挙がっている主将でエースの最速154キロ右腕・上田 大河投手(4年=大阪商業大高)がマウンドに上がる。しかし、先頭打者に安打を許して2死二塁のピンチを招くと、4番・三宮 完太内野手(3年=大分東明)に左前適時打を打たれて同点とされてしまう。
その後も2回、3回と得点圏に走者を背負うも要所を締める投球で勝ち越しは許さない。すると、4回、無死一、三塁のチャンスを作ると、4番・渡部 聖弥外野手(3年=広陵)の適時打で勝ち越しに成功。5回にも渡部の適時打などで5点を奪い、京都産業大を引き離した。
上田は6回まで投げて6安打無四球で1失点。「最少失点で抑えられたことは良かったと思います。初回は真っすぐが走っていて良い感じだったんですけど、それが続かなかった感じですね」と自らの投球を振り返った。走者を出しながらも失点を最小限に留めるのはさすがエースといったところだろう。
大阪商業大は7回にも7点を追加して大量リードを奪うと、14対4の8回1死一、三塁から内野手登録の板谷 朋生内野手(2年=高知中央)がマウンドに上がる。「打てるし、投げられる。両方ともいける」と富山陽一監督が投打で高くする逸材は、高校時代に最速148キロを計測していたという。登板時にいた走者こそ還されてしまったが、最速147キロとキレのあるスライダーを武器に1.2回を投げて自責点0。「200点でした」と自身も満足の投球内容だった。
投手以外にも第3捕手としての準備もしているという板谷。マルチプレーヤーとしてこれから注目を集めることになりそうだ。
14日からの最終節では勝ち点4で並ぶ大阪経済大との首位攻防戦が控える。このカードで勝ち点を獲得した方が優勝だ。
「勝ちへの気持ちが強いチームが勝つと思うので、戦術ではなく気持ちだと思います。普段の答え合わせが実戦で出る。他の大学に負けないくらい練習はやっていて、勝てる自信はあるので、今までやってきたことを出すだけですね」と天王山に向けて意気込む上田。王者のプライドにかけてリーグ戦4連覇に挑む。